金華山通宝 百五十文  

 

形態 : 楕円形穴あき銭 

分類 : 御当地銭/空想(創作)銭 

サイズ : 縦 54mm、横  38mm、厚さ 2.8mm 

材質 :銅 

お宝度:◎◎◎

作銭度:上

 

 

 

奥州金華山

それは、宮城県石巻市牡鹿半島の

沖に浮かぶ孤島です

 

古くから信仰の対象とされ

東奥州三大霊場に数えられる聖地

 

奈良時代、聖武天皇が大仏を建立した際

同地方で偶然にも我が国初の金が採掘され

天皇が大喜びしたという逸話があります

 

金華山島内には、それにまつわる

黄金山神社があり

金運のご利益があるということで

参拝客で賑わっています

 

そんな金華山を銭銘にしたこの銭貨

由緒書きが存在するようなので

解説代わりに全文を紹介いたします

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

家内安全 福徳円満「金華山通宝」について

 

「鋳銭」は幕府直轄事業であったが、下級の鉄銅銭は、数藩に委託鋳造され

た。(石巻市には鋳銭場の町名が残っている)この外著名な神社仏閣が祈祷

守護符として鋳銭を許可されたが、鋳造が簡単であったから夥しい贋造銭と

共に通用するようになった。

 金華山(神仏混淆時代)が霊島として尊祟せられた。伊達藩政時代これが

鋳造され、海上安全の守護符として貴重されやがて通貨のごとく取扱われた

 表面に「奥州金華山」「海上通宝」「渡船宿仲間」裏面に「金百五十文」

とある。

 天保銭が「百文」通用であったが、金華山の神威を誇示しながら、それと

の混同を避けたものと思われる。

 (原貨は石巻市史編纂委員  太斎 某氏 所蔵)      以上

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

これは参拝記念に現地で入手できる

謹製(土産)品に付属している由緒書きですが

 

元銭について古銭界では、創作銭の一人者小田部氏による

明治以降の作銭といわれています

 

はてさて、この銭貨の実態は???