我が家ですが、夏休み恒例の行事といえば、南紀の太地町への旅と決まっています。

私が子供の頃からですから、おおむね50年近くも、毎年飽きずに訪れています。これだけの期間を毎年行くと、不思議と太地町が実家のある田舎と思える気持ちになります。

ですが、実際の田舎ではありません。

ただ、将来は太地町にプチ移住しようと考えています。プチとは、年間の1/3くらいという意味合いです。

釣りとゴルフとウオーキングをしながら、時々ブログを書いたりもし、のんびりと過ごしたいものです。

まあ、年末ジャンボがあたるのが前提のお話ですが(笑)

 

南紀といえば、50年前は車道や高速道路などのインフラがほとんど整備されていなく、とてつもなく遠いイメージしかありませんでした。子供心に、往復の道中が、とても苦痛だった記憶があります。ですが今は高速も整備され、道幅も拡幅されて、本当に便利になっています。

 

こうやって、すこしずつ便利な世の中になっていく事などを体験しながら育ってきた我々の世代は、まだ良かったのでは無いでしょうか。しかし、子供たちの世代は、便利な世の中があたりまえで育ってきました。

生活していくに対ししての”不便”を身をもって経験するかしないかは、これからの人生にとっては大きいのでは無いでしょうか。

たとえば道路にしてもそうです。最初から便利だったら、なんで道路の建設が必要なの?となるのではないでしょうか。幹線道路なのに、車が1台分しか通れない狭い道を、正面衝突のリスクを感じながら走る体験や、実際の悲惨な事故を見ていないと、道路の重要さがわからないのではないでしょうか。

まあ、そんな事は私の思い過ごしかもしれませんが。

 

さて、これからは私の夏休み日記です!

 

・磯でルアー釣り

 

南紀の醍醐味は、やはり磯釣りにあるのではないでしょうか。中紀に比べたら人も少ないし、魚もよく釣れる感覚があります。そして、釣れると比較的大きいのではないでしょうか。

那智勝浦から、清丸渡船で出船です。

 

 

勝浦漁港から、ほんの少しの距離で、一級磯があります。なんといっても、太平洋に面した磯場なので波はありますが、とても雰囲気があります。ただ、この日は台風が過ぎ去った直後で海が荒れていましたので、太平洋には背を向けて釣る事にします。

 

 

当日は、台風直下で釣り人が入っていなかったおかげか、大きめのアカハタが、よく釣れました。あと、シオが少々。

 

 

せっかく釣れたアカハタやシオですので、刺身でいただきます。

 

 

ですが、今夜のメインは、鍋をベースにしたシャブシャブです。真夏に鍋?って感覚でしょうが、暑い部屋の中で汗まみれで食べる食事も、また格別なものがあります。

 

 

シャブシャブにするなら、あえて皮を残した方が美味しいとの事。

 

 

自分で釣った魚を食するのは、やっぱり釣りの醍醐味ですね(^^♪

 

 

ついでに、漁港で買ったサザエも焼いてみます。写真では小さく見えるサザエですが、実際は巨大です。2つも食べたらお腹いっぱいになるくらいです。いやはや、南紀で採れるものは、何でも大きいですね。

 

 

・第一京丸 捕鯨船展示

 

太地町は、鯨博物館やクジラと泳げるビーチなどが有名観光地が多数ありますが、私が最もお勧めするのは海岸&街ブラ散歩です。

その中でも、今回始めて気が付いたのが、道路の正面にある巨大な”船”です。

道路の正面に船が見える場所は、あまりないのでは。

 

 

なかなか面白い景色です。

 

 

陸上に展示されているのは、大型の捕鯨船である『第一京丸』になります。

昭和46年に竣工された後に、南氷洋捕鯨で活躍したと説明板にはありました。その後、平成19年に捕鯨業から引退して、余生をくじら浜公園で過ごすようになったそうです。

 

 

第一京丸の船体諸元は次の様になります。(案内板より抜粋)

船体重量:812t

全長:69.15m 全幅:10.30m

竣工:1971年10月

船主:共同船舶 (現在は、太地町が譲り受けています)

 

 

これだけのものをどうやって設置したのでしょうか。せっかくなので、太地町の観光協会で調べてみました。ですが、残念ながら公表できる資料は何も無いとのことでした。

そこで、いろいろと問い合わせた結果、共同船舶の社員ブログを紹介されました。

そこには、現役時代の第一京丸の姿を見ることができました。

 

<出典元:共同船舶株式会社公式サイト 社員ブログより>

 

また、同サイトには、第一京丸をクレーンで吊り上げている写真も掲載されていました。

 

<出典元:共同船舶株式会社公式サイト 社員ブログより>

 

船が展示されている場所から、海までの距離はかなりあります。かなり巨大なクレーン船が使われたのでしょうか。

 

 

第一京丸が約800tですし、海からの距離を70mと仮定して検討してみます。

 

<出典元:日本財団図書館 日本作業船協会資料を使用>

 

1400t吊のクレーン船でしたら、800tの第一京丸を難なく設置できそうです。

 

<出典元:寄神建設 作業船紹介 船舶詳細データーを使用>

 

かなり大掛かりな工事だった様です。太地町の鯨にかける気持ちが強く伝わってきます。

 

・太地町立くじらの博物館

 

太地町立くじらの博物館といえば、筏の上から鯨やイルカへの餌やり体験です。カヌーに乗船して、餌をあげることも可能です。

最も、鯨たちは人間に慣れているので、エサが欲しくて猛烈にアタックしてきます。

小さい子供は、それが怖いみたいなのですが、大人はその姿を見ると癒されます(笑)

 

 

筏の上からの餌やりを動画にしてみました。

 

 

太地町は、何回行ってもいいところです。観光など何もせずに、ブラブラ散歩したり、ちょこっと釣りをするだけでも、休日をリフレッシュしたといった感覚になります。

 

あと、30年くらいは行けるかな(笑)