土倉鉱山へ調査に行くことになった。

土倉鉱山は、滋賀県のかなり奥深い場所にある。余呉町にある、旧北陸本線跡の駅である、中之郷駅近くから県道284号線を折れる。
楽観していたが、そこは恐ろしいほど狭い道であった。対向車が来たら、かなりバックせねばならんくらいの。
感覚的にはかなり登坂した後で、とんでもない隧道に出会った。
高さ2.5m、幅2.0mの極小断面。
 
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これ、ほんまに行けんの。対向車見えんぞ。
 
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だが、調査があるので、直進だ。坑内は、基本的に素掘りの上にモルタル吹付けのみである。
 
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車を運転していると、ミラーが壁にあたるかぐらいの気持ちだったが、あらためて写真を撮ると、全然楽勝である。
 
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さて、隧道の名前は杉本隧道だ。扁額に書いてある。
 
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歴版もあった。
杉本隧道 延長310m 高さ4m 幅3.5m
起工 昭和23年9月10日、竣工 昭和26年3月30日
工期は、2年6ヶ月かかっている。
しかし、自宅で調べていたら、ここは滋賀県で初めての本格的な山岳トンネルであり、竣工は大正8年3月だ。
 
どちらが正解なのであろうか。不思議である。
 
というか、この隧道は単なる通りすがりだった。これから先が思いやられるぞ。昨年の、城跡調査時の脱輪事件で、脱水症状で死にかけた事件を思い出す。