旧北陸本線の敦賀から今庄間の間に、杉津駅があった。かつて大正天皇が行幸列車で通過する時に、その絶景に見ほれて発車を遅らせたという話もあるらしい。
現在は、北陸自動車道の敷地となっていて遺構は何も残っていない。
ここは、廃線跡を転用した県道から、杉津パーキングエリア内に立ち入る。
 
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すごい景色ですねえ。
景色を堪能したあとは、トイレを借りよう。たまたまいたトイレ掃除のおばあちゃんに聞いてみる。「ここのどこらへんに、杉津駅はあったのでしょうか?」
「昔のことだからわからんねえ」
 
 
さて、これから先はまだまだ長いぞ。

敦賀から5本目のトンネルである、第一観音寺隧道。ここも短い。

第一観音寺隧道
敦賀市大比田~横浜
延長82m 明治27年竣工

 

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扁額だが、たぶん土木遺産に認定されたときにでも新調したのだろう。
 
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レンガ積みのアーチが本当に美しい。
 
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短かったので、あっとうまに過ぎ去る。
 
6番目のトンネルは、第二観音寺隧道
 
第二観音寺隧道
敦賀市大比田

延長310m 明治28年竣工

 
 
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こちらも、蒸気機関車の煤煙で黒くなった部分と、苔がついた部分のコントラクトが大変いい。たしかに、いいのですが、なぜか鳥肌がたつ。
 
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人工美のような自然美のような、絵画のような。
 
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今庄側から振り返った、坑口。
このトンネルは、入口からカーブがあって奥が見通せなかったので、侵入するのに躊躇する。
へたすると、対向車が来たら、延々とバックする必要があるくらい狭いし。なんせ、単線の線路跡やし。
とりあえず、侵入前に前方のライトを確認して、対向車がいなければ、パッシングしながら進むことをお勧めする。ちなみに、トンネル内でホーンを鳴らすと反響して、めっちゃ怖いし。
 
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