奈良県香芝市にある二上山(竹田川)でガーネットやサファイヤが採取出来て大金持ちになる・・・なんて、テーマの番組がNHKのすイエんサーであったらしい。

結論から言ったら、大金持ちになるわけはないんだが、子供はこんな番組にとても弱い。

 

というわけで、小春日和のある日に宝石探しの旅に行くことにした。

 

と、言いたいところだが、素人が宝石探しなんてしてもいいのだろうか。興味があったので奈良県の担当部署に電話してみる。それによると、業者ではなく、連続して採取に行かなければ特に届け出はいらないようである。ただし、30cm以上の岩石の持ち帰りや、重機による掘削はもちろん駄目である。要は、常識の範囲ってことだろう。

 

二上山(竹田川)での宝石探しのポイントは府道703号線に沿った場所であり、大きくわけて2か所の採取ポイントがあるそうである。

 

二上山(竹田川)でのガーネット採取位置と地図

 

最初の採取ポイントは①は、奇岩・奇石で有名な屯鶴峯(どんづるぼう)の駐車場そばにある。ここにはトイレも併設されており、とても便利な場所である。

川というよりは、水路程度の水流なので万が一にも流される心配は無いので安全である。

 

ちなみに、宝石には興味があるが、橋梁にはもっと興味がある。

穴虫橋梁 支間長5.05mのI桁橋である。本来なら、ここで列車とからめて撮影するのが王道であるが、それではテーマがぼけるのでやめておく。

 

穴虫橋梁とガーネット採取

 

川の底をよくみたら、小粒ながらガーネットだらけであった。それも、川底が赤く着色されるほどの多さである。手ですくうと、それこそ1mm以下だが数え切れないほど採取できる。

 

二上山(竹田川)でのガーネット採取

 

 

宝石採取グッズとして、バケツ、お玉、ザルを駆使して宝石を捜す。ここで、問題点。老眼なんでホボ見えません!

 

 

 

写真で見える鉄橋の奥は疋田建設さん(民有地)の用地なので、立ち入り禁止である。越境すると優しく注意しされるそうなので、注意しましょう。

なお、ご要望がありましたので、地図を添付します。公衆トイレから、ガードレールの内側を20m程度歩いて、ガードレールを乗り越えて、川に下りる必要があります。小学生3年生程度以上でないと危険かと思われます。また、鉄橋の下になるので、ものすごい音です。

はっきり言うと、小さな子供は泣きます!

 

30分程度探したけど、超小粒のガーネットしかなさそうなので、ポイント②に移動することにする。

その前に、せっかくなので屯鶴峯(どんづるぼう)を観光する。なかなかの景観であったが、今回の主題ではないので割愛。

 

 

採取ポイント②は、1km程度下流側になり、穴虫の交差点を越えたあたりである。左側に見える河川がポイントである。のどかな砂利道であり、散歩するだけでもワクワクする。

 

 

河川では先客が数組。みなさんが集まっている場所から下流側がポイントである。なぜ一か所にみんなが集まっているのだろう。理由は宝石探しをしたら10分で気づいた。

ここのポイントは、河床にコンクリートの出っ張りがあり、座ることができるのであった。そうなんです。しゃがんでいるとすぐに疲れるんですね。

 

 

 

おとうさんは、目が疲れるし、腰がいたいのですぐにギブアップ。暇なので、竹田川の水質を調査することにする。

結果は、PH8.16、電気伝導度0.359、濁度7.1であった。

ちなみに河川への放流基準は、PH5.8~8.6、濁度25.0以下なので、通常の河川と言える。

宝石が出るような河川なので、とんでもない値が出るとおもっていたが、以外に普通の川であった。

 

二上山(竹田川)での水質観測

 

 

さて、本日の成果はこれだけ。3mm程度のガーネットが3個があり、サファイヤは見つからなかった。あとは、ガラスの破片?が少々。1mm以下は、無数にあるのでリリースした。

 

二上山(竹田川)でのガーネット

 

子どもと宝石採取ゴッコをするのには、最適の場所であり、なんといっても超小粒ながらガーネットの宝庫であった。春から初夏にかけて遊ぶには最適の場所であろう。

もっとも、売れるようものは絶対になさそうであったが・・・