安倍晋三氏がいた…安倍元首相かく語りきNO17 | ヘミシンクピンポンパン

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プレアデスは物の宇宙のことであり、そこでは光の速度が限界で、人類は実質どこにも行くことができず永遠に閉じ込められたままだ。物の宇宙はプレアデス意識が作り出しているマトリックスという牢獄だ。無限の宇宙はオリオンにこそある。シリウスは2つをつなぐ架け橋であり、人の体でそれは子宮という器官として存在している。

(続く)

 

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《安倍元首相かく語りき…安倍晋三氏がいたNO17》

このあたりから強烈な眠気がおそってきた。私の意識はどんどん深みへと暗黒へと沈んでいった。いま思い返してみると、ここで私はクリックアウトしてしまったのかもしれない。しかし私には意識を失ったという記憶はまったくないのだ。ノートにもそれについては何も記録していなかった。

 

このとき私は机の上に広げられたノートを見つめていた。私の記憶はそこから始まっているのだ。それ以前のことをすっかり忘れていた。ここで何をしているのかも忘れている…というより何も考えず、ただ立っていた。そして机の前には誰かがいた。

 

その誰かは椅子に座り込んでボールペンを握りしめて眠っているように思えたが、あまりにも近くから見ているため一部分しか見えていない。この人はすごく疲れているように感じた。この人は誰だろうかとか、ここは何処だろうかとかそんなことは考えなかった。

 

それが不思議なのだ。ここで何をしているのか私はわかっていなかった。私という意識もなかった。遠くの方で誰かが呼んでいる声が聞こえたような気がした。それをきっかけにして漠然とここで何をしようとしていたのだろうと、ふとそんなことを思いつき、それでようやくここは私の部屋ではないのかと漠然と思った。

 

そのとき後ろでコツンという鈍い音がした。それはラップ音とかではなかった。振り返るとそこには安倍元首相がいた。そこは本来なら私の部屋の南側の窓があるところだったが、今そこには別の世界があった。

 

それは映画のセットのようなものだったのかもしれない。しかし私自身もすでにその世界の中にいた。そしてそれ以前のことなど私はすっかり忘れていた。黒くて冴えない古びたソファがあり…それは昭和の高度成長時代に流行った、厚みだけは立派なソファで、そこに安倍晋三氏は座っていた。

 

安倍氏の前にはショートヘアーの若い女の子が向かい合っていた。私は女性の背中の方からこの光景を見ていたので、顔は見えなかった。なぜ若いと思ったのか、ただそう感じただけなのか、このあたりのことはよく覚えていない。二人は会話していた。

 

しだいにこの光景に慣れてきた私はこの場をじっくりと観察し始めた。どこかのオフィスかと思ったら、ここはなんだか寂れた地方都市の場末のスナックみたいな感じなのだ。あるいは古い時代から営業し続けている、田舎の寂れた喫茶店の奥みたいなところだった。ソファはそこに長年にわたって据え付けられていたものだ。

 

ここはもう長い間使われていなかったにちがいない。そんな印象だった。かび臭さが漂っており、およそ日本国のリーダーにはふさわしくない場所だった。隠れ家とかアジトとかそんな秘密めいた雰囲気がしていたが、実際ここが何だったのかわからない。

 

高度成長が終わり、バブル景気が終わり、それから後は延々と果てしなく続くデフレと不況と人口減少にさらされ、店の後継者もなく、さりとて所有者はまだ存命で形骸だけが残ったまま。そんな様子なのだ。

 

長年シャッターが下ろされていたところを発掘して、なんとかここにたどりついた。みたいな感じの安倍総理がそこにいた。隠密に行動しこの場所が感づかれてはならないのだ。そんな印象があった。本当は何だったのかわからないが、思わずそんなことを想像させてしまう、そんなところだった。

(続く)

マサト