お彼岸という事で亡き父の墓参り。



 

早いもので亡くなってから4年近くの月日が経とうとしています。

昭和14年(1939年)生まれの父は、生前頑固で価値観や考え方の違いなどでよくぶつかったりする事もありましたが、元陸上自衛隊のレンジャー部隊出身で、その後はレンジャー時代の腕を買われ主に銀座三越の私服保安として、万引きGメンで犯人を捕まえたり、マル暴、反社的な右翼団体などがお店に危害や難癖をつきてきた時は警察が来るまでの間、他の従業員を守る役目を果たし、退職するまでの30年以上無遅刻無欠勤という、到底真似の出来ない気合と根性のある親父であり背中を観て育ちました。

それだけに定年退職後は仕事一筋人間から毎日家にいても何して良いかわからず、母親が毎日父の面倒見る事に困っていた事を思い出します。
母親も散々苦労させられ当時は愚痴っておりましたが、今ではケアハウスに入居しながら「お父さんがいなくて寂しいよ」「毎日お父さんの遺影に挨拶しているよ」と言っております。



晩年の父は、私の議員としての存在もあってか地域の寿会(敬老会)の会長などあまり慣れない事も引き受けて地域活動もするようになり、地元の人達との交流を重ねる事が出来ました。

結局不器用な人間だっただけに、海外旅行も1回も行かず「もう二度と帰らない」と言っていた北海道本別町の故郷に無理やり連れて行き、年十年ぶりに会った同級生達と楽しそうに宿泊したホテルで飲んでいた事が良き思い出として残っております。



私も現在中学生の息子を持つ父親として子育てを通じて色々と気づく事もあり、亡き父に対して墓前で感謝の気持ちを伝えると共に、ずっと仕事人間だったのであちらの世界では楽しく過ごしてくださいと伝えておきました。