決算特別委員会最終日。

本日は埼玉県令和3年度の農林部と危機管理防災部の審査が行われました。私が質問した主なものについてご報告させていただきます。



 

農林部に関しては、林業における施策について質問し、

●林業の経営安定を図るため、森林施業の集約化・団地化、高性能林業機械の導入などを進め効率的な森林整備を行ったとあるが、下の表では森林の整備面積の推移が右肩下がり下がっている。効率化を図ってもなお整備面積が減っていく理由な何か。

▼答弁

平成31年に創設された森林環境譲与税を活用して森林整備等を進めているところだが、森林整備に関してはボランティアの方々の活動も含まれており、最近では新型コロナの影響で団体の活動が低調となったので整備面積が減少してしまったと考えている。

今後はウィズコロナという事で消毒費用などを支援しながら森林整備を進めていきたい。

◆意見提言

コロナ禍で低調となってしまった森林整備にかかわるボランティア団体と積極的に意見交換し、ウィズコロナ時代に対応した形でボランティアの方々もより効率的に活動しやすい状況をつくり、森林整備面積の向上を図ること。

となりました。



 

続いて危機管理防災部では、昨日も話題となったJアラート国民保護に関して質問いたしました。

●質問 国民保護の推進

昨日も作動しましたが、弾道ミサイルが発射されJアラートが作動する事態に備え、情報伝達が確実に実施出来るように、市町村に対し機器の点検・整備や試験の実施等を指導・助言するとともに、県民が正しい避難行動をとれるように、ホームページによる広報を実施した。

とありますが、昨日もJアラートが鳴った時に、該当する県と建物か地下に避難してくださいとの情報をいただき、しかもアラートが鳴った時には、すでに弾道ミサイルは落下していたという事も明らかになった。

いざアラートが鳴っても、近くに頑丈な建物も地下施設も無いという方がほとんどだと思うが、そうした場合の県民の正しい避難行動とはどのような事か。

また、ホームページに広報されたとあるがほとんどの県民に周知されておらずどうして良いかわからないと思うが、県民への周知方法に関して他にどのような議論があったのか。

我が国に関する有事への危機は昨年度もあったと思うが、Jアラートの機器点検や避難行動の広報の他に国民保護についてどのような議論があったのかお尋ねする。

▼答弁

避難行動については、3つの状況で対応を取るように伝えてある。

屋内にいた場合、屋外で近くに建物か地下施設がある場合、屋外で回りに何も無い場合

屋内の場合、カーテンを閉める窓から離れる。屋外で近くに建物や地下施設がある場合は、建物の陰に隠れる、地下へ避難する。屋外で何も無い場合は、地面に伏せて頭を手で守る。

こうした情報を市町村からも広報していただくようお願いしている。また、ホームページやSNS以外でも、昨日のようなJアラートが実際作動する事態もあり県民の危機意識の高まりもあるので、地道だが会議の場やイベント会場でパネル展示するなど直接対面で県民に広報し周知徹底を図っていく。

国民保護法に関する実際の訓練に関しては平成30年6月に、北朝鮮と米国の融和ムードもあり当面の間見合わせていたが、令和4年3月のICBM発射によって緊張が高まったので、令和4年5月には国・県・三芳町で頭上訓練が行われた。

◆意見提言

全国瞬時警報システム・Jアラートが作動する事態は、すでに起こっているので、国に対しても要望した上で着実で素早い情報伝達と、Jアラート作動時に県民の正しい避難行動の理解が広がるよう、常日頃から県民へさらなる広報活動で周知徹底をはかること。

という事で審査され、本日をもって閉会中の継続審査としての決算委員会は閉幕いたしました。