毎年広島、長崎の原爆の日について、「核廃絶」を訴える地元市長などの言葉をTV中継で伝える事に異議はありませんが、一方で核兵器が我が国に向かれている事に対しての備えの状況に関してほとんど報道されず、たまに登場するミサイル防衛すら否定的にしか伝えられていないのが現状です。

こと核シェルター設置率の異常な低さに関して、取り上げられた事を観た覚えがありません。

普段はあらゆる災害や感染症に備えろとはいうものの、唯一の被爆国でありながら、核攻撃に関しては核廃絶を訴え祈るだけで果たして国民の生命財産は守れるのでしょうか。

私も北朝鮮の弾道ミサイル問題が話題になっていた頃、「県として弾道ミサイルに備えるために、地下街などをいざという時に核シェルター化出来るよう準備すべきではないか」と委員会で質問した事もありましたが、その時はそれなりの答弁をいただいたものの、その後、埼玉県国民保護協議会で核シェルターについて取り上げられ準備された様子は見当たりません。

私達日本人は二発の原子爆弾を投下されながら、次への核攻撃に関しての備えが、核廃絶を受け付けない腹黒い国際政治に働きかける事や祈る事と、不十分なミサイル防衛網だけで果たして良いのだろうかと改めて疑問に感じます。