普段はフィクションの小説はあまり読まないのですが、近代史、特に大東亜戦争、零戦に興味の無い方も含めてあまりに周囲の評判も良く、インターネットの動画で観た著者の百田尚樹さんの考え方もしっかりしているので、公開予定の映画を待たずに「永遠の0」の単行本を購入し、一気に読み終えてしまいました。

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読み終えた後も、しばらく鳥肌が立ち続けて感動にふけておりました。

小説にあまり興味の無かった私が何年かぶりに何度も泣きました。
凄い本です。
今まで出会った事のない感動で一杯です。

戦後教育に洗脳され、イデオロギーのフェイルターで戦争を語る新聞記者を描く事によって、戦前、戦中に散々戦争を煽りながら、戦後手のひらを返して占領軍であるGHQの宣伝報道をし、健全な愛国心すら否定する今の偏向報道マスコミに対する疑問を描いておりました。

また、真ん中の立場で大東亜戦争と向き合おうと戦場にいた方々の証言を描く中で、覚悟を決めた特攻隊員の葛藤や本当の気持ちなども小説を通じて代弁していただいた気がいたします。

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私も懸念している、現代の今さえ良ければ自分さえ良ければという風潮への警告もしっかり伝わりました。

主人公である現代のニートの若者が、フリーライターである姉の頼み事がきっかけで、小遣い稼ぎのつもりで特攻隊で散華された実の祖父について調べていく中で、かつての戦友の方々と会って話を聞くうちに、大東亜戦争や祖父についてどんどん引き込まれていく若者。

零戦のリアルな格闘戦の描写もどんどん引き込まれ、大東亜戦争についての史実も勉強出来る内容になっておりました。それも、ニートの若者に説明する形を取っているので凄く分かり易く伝わります。

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特攻で亡くなられた祖父に対する戦友の方々の見方が人によって全く違うので、一体本当はどんな人間なんだと引き込まれたあげくに予想も出来ない最後のどんでん返しもあって大感動。

ちょっと分厚い本だったので、数日で読めるか心配でしたが、あっという間に読み終えてしまいました。

あらためて、戦中に無能なペーパーエリート達が前線で闘う優秀な兵士達を消耗品のように扱い、命を奪っていく事に対しては怒りを覚えました。
前線で闘うパイロット達は勇敢で、しっかり闘っているのに何を考えているんだと。

しかし、現在でも命は奪われなくとも、理不尽な命令や消耗品のように社員を扱う会社もたくさんあります。

国益のために働かず、事なかれ主義で組織を守るためだけに働き、失敗しても責任を取らない政治家や官僚など、この本から様々な教訓も得らる内容でもあります。

そのようなリーダーには絶対になってはならないと改めて誓いました。

過去読んだ小説の中でも、一番面白かった本だと言っても過言ではないと思います。
早く映画を観て、もう一度感動してみたい内容です。
本当にすばらしい作品でした。これはお薦めの一冊です。