ある学校の先生から、沖縄の修学旅行の実態が平和教育の名の下に自虐史観と思想教育で酷いとの話をお聞きしました。
実態についてしっかり聞いてみたのですが、想像以上に偏った内容に怒りすら覚えました。

沖縄に修学旅行で行けるとなれば、生徒達はあこがれの青い海を実際に見る事が出来、本土ではなかなか味わえないコバルトブルーの海で海水浴も出来るかもしれないという事であれば、大変喜ぶのだろうと思います。

ほとんどの学校では、各学年の先生が学年会の議論の中で修学旅行先を決めるそうですが、特に政治的主張もないような先生でも沖縄に行けるとなれば嬉しい事でしょう。



埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba

埼玉県立高校では、平成24年度、全日制135校に定時制21校を合わせた154校中、全日制63校、定時制11校の合わせて74校。48.05%の学校が修学旅行先に沖縄を選んでおり、実に半分近くの公立高校で沖縄への修学旅行が実施されております。

私自身も個人的には沖縄の海が大好きで、趣味のスキューバダイビングをやりに沖縄観光に頻繁に行く一人であります。


埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba



しかし、すでに多くの皆さんが認識するようになりましたが、沖縄県内にいると情報が統制され自由な言論空間というものがなかなかない事に気がつきます。

二大地方紙で99%のシェアを誇る沖縄タイムス、琉球新報に代表される沖縄の新聞は、朝日新聞が右に見える程、反オスプレイ運動など左翼的で反日、反米の報道に熱心で、最近では沖縄と内地を分断し、県民世論とはかけ離れた琉球独立を煽る論調のマスコミとして有名になってまいりました。

沖縄に行って新聞を読む度に「これは偏り過ぎている」「沖縄県民には正しい情報に接する事が出来ずに気の毒だ」と感じておりましたが、実は我々埼玉県民にとっても全く関係の無い話ではなかったのであります。

我々の子供達が、沖縄の修学旅行で平和教育という名の下に自虐史観と反日思想を植え込まれ、埼玉県に持ち帰っていたのです。


埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba


おおむね各学校の修学旅行の日程はほとんどの学校が23日で、一日目に沖縄到着後に、日教組や全教などの左翼的教職員組合の先生が喜びそうなメインの平和教育が行われるのです。二日目に生徒やノンポリの先生方が喜ぶ海に入れるマリン体験、海は苦手という生徒向けには、沖縄伝統菓子づくりや琉球吹きガラスなどのメニューもあり、最後は皆で美ら海水族館見学など楽しい思い出づくりにかかさないメニューとなっております。最終日の三日目には午前中に首里城見学し、班別自主研修をやって国際通りでおみやげを買い帰路に付くというのがおおむね平均的なスケジュールだと伺いました。

特に一日目に行われる平和祈念公園、ひめゆり資料館、入壕体験の3点セットが平和教育の定番コースとの事。

このあたりでご想像がつくかもしれませんが、平和教育の中身と言えば徹底した自虐史観、反日思想の刷り込みが行われているのです。

私も調査のために訪れた事がありますが、平和祈念公園内にある資料館ですが、「日本兵が住民の食料を奪い、避難壕から追い出した。日本兵が住民を虐殺した」という内容が展示されております。「鉄の暴風」と呼ばれる民間人にも容赦のない米軍による砲弾とロケット弾や火炎放射による無差別攻撃の中、決死の突撃を敢行しようとする日本軍の兵士が女性や子供など見ず知らずの民間人に対して、持てるだけの食料を与え、避難をするよう説得した事例もたくさんあるにもかかわらず、資料館では全くそうした事例は触れられておりません。


埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba


あたかも、沖縄県民と日本兵が殺し合ったような印象を与え、当時沖縄を守るために限られた戦力でも地上戦を勇敢に戦い、戦艦大和や航空機を使用した特攻隊による連日の攻撃など、アメリカ軍をおおいに手こずらせた日本兵の英霊の方々に対して、大変失礼で浮かばれない内容となっているのであります。

ガマと呼ばれる自然壕に手を加えた避難壕では、60代位の実際には戦争を体験していないボランティアガイドさんが語り部として解説しているそうですが、実際に修学旅行生を連れて行った教師の方によりますと「戦争は悲惨だ」「日本軍は沖縄の住民の家に手榴弾を投げ、住民を殺した。生き残っている人がいるところに戻ってきて、また手榴弾を投げた」「日本軍は住民が邪魔になり自殺するよう命令し、自殺させた」「アメリカ軍と日本軍は51の勢力なのに日本は戦いをやめず、住民を戦争に巻き込み犠牲にした」「アメリカ兵に殺されるならば諦めもつくが、日本兵に殺されたのでは死んでも死にきれない」などと、一方的で度を超えた相当着色され想像された解説をしており、英霊に対する侮辱と自虐史観、反日教育の押しつけを行っているとの事。

生徒達も壕の中に入ると、各自が持つ懐中電灯を消させて「この中では、瀕死の重傷を負った日本兵が運び込まれ、死ぬ間際に『お母さん、お母さん!』と声を上げたんだよ。人間最後はお母さんなんだよ。」と暗闇の中で妖怪話でもするかのような話し方で生徒を脅かし、演出たっぷりの語り口に女子生徒の数人は泣いていたそうであります。

埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba

さらには、沖縄戦とは関係の無いような話を始め「日本は中国や韓国でひどい事ばかりしてきた。朝鮮人を強制連行し、従軍慰安婦として日本兵が犯しまくった。中国の日本軍がいるところには慰安婦のいる施設が各地につくられた。こんなことをするのは日本だけだ。だから韓国は日本大使館の前に慰安婦の像を造ったんだ。沖縄戦でも朝鮮の女性が綺麗な格好をして日本軍と一緒にいた」「中国で聞いてきたが、日本軍は中国各地で中国人を殺しまくった。女性は手当たり次第レイプした」などという全く根拠の無い話を連発し、暗い壕の中で怯えている生徒達に一方的な自虐史観に基づく歴史観を押しつけているそうであります。

そして、ガマから出ると生徒達を集め「日本は憲法9条があるから守られてきた」と日米安保や日々の自衛隊の活躍を全く無視し、もはや頭の中がお花畑しか見えないような空想的平和主義を教えて話を締めくくるとの事。

ここまで来ると、平和教育というよりも何もわからない生徒達を洗脳する政治的思想教育でしかありません。

連日の沖縄尖閣諸島への中国艦船による我が国への領海進入や、領空侵犯が繰り返され、さらには海上自衛隊護衛艦へのレーダー照射など、沖縄自体の安全が脅かされ、実に憲法改正を支持する国民は6割にも達している中で、政治的主張などよくわからない子供達に対して、暗闇の中で恐怖を演出した上で、反日・反米と自虐史観をすり込んで、憲法9条があるから守られたなどという一方的な考え方を押しつける内容は、修学旅行だから、平和教育だからと言って許されるものではありません。

そもそも壕で語り部ボランティアガイドをやっている人達は、北朝鮮の主体思想を礼賛する左翼教職員組合である沖教組のOBが多くを占めているとも伺っております。


埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba


このように修学旅行で平和教育の名の下に思想教育が行われれば、すぐに子供達の考えを染める事は実に簡単で、生徒達の多くは感想文で「戦争は絶対にやってはいけないと改めて感じました」「これから先も戦争はあってはならないと思います」「ガイドさんによって戦争のおそろしさを知りました」などという模範的回答を書いております。

もちろん戦争など、無いにこしたことはありません。しかし、戦争はこちらがやりたくなくとも相手の思惑や行動によって巻き込まれる事もあります。そうさせないために相手に侵略の気持ちを起こさせないために必要な抑止力というのも大変重要な要素になりますが、そういった事は一切教わりませんし「戦争は悲惨で平和憲法を守れ」と言っていれば戦争にならないと錯覚を起こさせているだけに過ぎません。

感想文の中には「軍隊はガマに隠れるやいなや、住民を追い払おうとした。その姿は軍隊の名前を使った、ただの臆病者にしか見えなかった。日本軍は『天皇陛下』に洗脳されていると言っていいくらい命をムダにした。戦える相手ではないというのがもう少し早く分かって降伏することはできなかったのだろうか?」などと、それこそすっかり語り部に洗脳され、日本軍や天皇陛下までも憎むような表現をしている子供達までいるのです。

この感想文からわかるように、戦争の実態を知る教育というよりも、ようはまっさらな子供達に御皇室や日本国を嫌いになるよう刷り込んで、革命分子に養成している思想教育なのです。


埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba


沖縄が我が国左翼の最後の砦となり、中国共産党の琉球独立工作に乗っかっている事は多くの方がお気づきかもしれませんが、本土も実は自分たちの子供や孫達が修学旅行を通じて思想教育されているのが実態なのです。

短絡的に修学旅行で沖縄に行ってはならんとは言いません。

沖縄戦について客観的な立場から勉強する機会であれば旧海軍司令壕や白梅の塔などありますから、沖縄戦についてどれだけ沖縄県民も大変な思いをしながらも軍民一体となって勇敢に戦ったのか、大田実海軍中将が「沖縄県民かく戦えり。県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」と海軍次官あて電文を送った事など大切な事実がたくさんあります。

埼玉県議会議員 鈴木正人オフィシャルブログ「す~さんのブログ」Powered by Ameba

当時の白梅学徒隊の方や、総司令官であった牛島満陸軍大将が摩文仁の文司令部で自決を見届けた民間人の方も現在ご存命ですが、すべての方々が単なる自虐史観、反日史観ではありません。

こうした沖縄戦全体の話について色々な角度から総合的に聞いて、真実を知ることは非常に意義がある事でしょう。

しかし、今のような戦争のごく一部分だけ取り出して歴史を歪曲し、あたかも日本軍と沖縄県民が戦ったかのような錯覚を覚えさせ、子供達に一方的な思想教育を行い自虐史観を植え付けさせるだけの沖縄修学旅行であれば全面的に変えていかなければなりません。

修学旅行は子供達にとって忘れられない思い出でもあります。

是非多くの国民の皆さんや地方議員の方々にも、各自治体の修学旅行の実態を調べていただき、あきらかな反日、自虐史観の実態があれば問題点を指摘し、大幅にその内容を改善させていかなければならないと思います。