新年明けましておめでとうございます。平成25年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日から、本格的に始動させていただきましたが、最初は明治天皇の玄孫に当たり、皇太子徳仁親王の三いとこにあたる作家で法学者、専門は憲法学である慶應義塾大学講師の竹田恒泰氏の講演会を共同開催しじっくりお話を聴く事が出来ました。


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私ども埼玉県議会議員の有志が超党派で結成している「教育を考える彩の国県民フォーラム」と、保守系の現場教師達の団体「教育者ネットワーク埼玉」の共同主催で、竹田恒泰先生をお招きして「誇り高き日本の未来」について講演をしていただきました。

竹田先生によりますと、日本の歴史教科書には建国の経緯や神話について書かれておらずこれが大きな問題であるとおっしゃっておりました。

我が国の高校生に対して建国調査を行ったところ、我が国をいつ誰が建国されたのかとの問いに正しく答えられたのはわずか1%だったとの事。(2673年前、神武天皇)今の歴史教育を受けると99%の高校生が建国の歴史を知らずにいる訳であります。

そして、その若者達が留学に行くと、各国の留学生達がお国自慢をし、それぞれの建国の歴史を語る訳ですが、我が国の歪んだ歴史教育を受けるとそれが全く語れず、外国で友人を失っていく事もあるそうであります。

それはよく考えれば当然の事であり、いかに世界標準からかけ離れてしまっている我が国の教育はおかしいとあらためて思いたしました。


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しかし、何故こうなったのか?

やはり、この問題についても終戦直後のGHQ占領軍による占領政策が大きく絡んでいる訳です。

そもそもGHQ占領軍の占領目的は「日本を精神的に骨抜きにすること」ですから、その中でGHQの視点で教科書の検定基準をつくった訳であります。

占領軍は、旧日本軍の特攻攻撃や沖縄戦、硫黄島での戦いなどの不屈の精神で自らを犠牲にしてまで闘う姿を理解出来ず、恐怖を感じた訳ですから、二度とアメリカを中心とした連合国に刃向かえないようにする占領政策に力を入れました。

そのためには、普通の国ではしっかり教えるその国の建国の歴史、神話について教える事を禁止し、天皇陛下についても、「尊敬される天皇の歴史」を教えてはならないとしたのであります。

また、当初は敗戦国である日本の御皇室を廃止し、天皇陛下処刑も考えていたGHQですが、これをただちに行った場合、占領国に対する戦闘が再開し、あと100万人の軍隊が必要になる事や、十字軍のように向こう数世紀敵に回す事も考えられました。

さらにあの有名な、昭和天皇とマッカーサーの会談で、先帝陛下がマッカーサーに対して

『日本国天皇はこの私であります。戦争に関する一切の責任はこの私にあります。私の命においてすべてが行なわれました限り、日本にはただ一人の戦犯もおりません。絞首刑はもちろんのこと、いかなる極刑に処されても、いつでも応ずるだけの覚悟はあります』

『しかしながら、罪なき八〇〇〇万の国民が、住むに家なく、着るに衣なく、食べるに食なき姿において、まさに深憂に耐えんものがあります。温かき閣下のご配慮を持ちまして、国民たちの衣食住の点のみにご高配を賜りますように』

とおっしゃられ、命乞いをするものだと考えていたマッカーサーを感動させ、なぜ日本人があそこまで自分を犠牲にしてまで命がけで闘ったのか意味を少し理解し、御皇室の存続を決定的にした訳であります。

しかし、占領軍は一方で日本解体、御皇室廃止に向け100年殺しの仕掛けをつくり、それが日本人から歴史観を奪う教科書の検閲を行いました。

普通は、7年弱の占領期間が終了した独立後に、こうした政策を見直すはずなのですが、なぜか我が国では、強烈に行われた情報戦によって独立後も多くの国民に自虐史観がしっかり染み込んでしまい、今に至るまで検閲状態が変わっていないとの事。まさに未だ真の独立国かと疑いたくなるような本当におかしな話です。

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埼玉県の市町村立中学校で使用されている歴史教科書、東京書籍についても竹田先生から解説いただきましたが、今まで気がつかなかった観点もご指摘いただきました。

それは、いわゆる保守系の教科書も含め、最初の国の成り立ちは考古学の観点から我が国の歴史が語られ、石器や縄文式土器、農耕の始まりや古墳、中国や朝鮮半島から稲作や土器などが伝えられた話になり、日本の文献には出てこない卑弥呼や大和朝廷の話など、考古学の観点をひっぱるだけひっぱり、急にその後に史学の観点に変わって、第三十三代の推古天皇、聖徳太子が出てきて、いきなり年号や人物の具体的な話になる訳です。

あたかも、建国の頃からの歴史を習わされたかのような錯覚を受けますが、考古学的観点から我が国の成り立ちを習っているだけで、実際は全く建国について全く習っておらず、あたかも卑弥呼という女性が国をつくったかのような錯覚に陥っているだけの事というご指摘、ものすごい巧妙な建国の歴史を教えないテクニックについてある意味感心させられました。

占領政策やその後敗戦利得者として、その政策を引き継いだ日本の左翼学者の巧妙な作戦は改めて凄いものだと実感したところです。

ちなみに、日本の考古学者のほとんどは左翼学者との事。
普通の国の考古学者は自国の誇りや神話の接点など検証したいという事で頑張るそうですが、日本の考古学者はいかに日本の言い伝えや神話を否定するために必死に調べているようであります。これも本当に情けない限り。

また、そもそも神話についても、それが事実性がだったかどうかなどはどうでも良いとの事で、この点についても本当に納得いたしました。

古事記や日本書紀の神話を否定すればそれこそ、左翼の皆さんも大好きな日本国憲法に書かれている天皇陛下についてもその正当性すら奪われてしまう訳です。

外国で有名なマリア様の処女胎児やノアの方舟も事実性がどうだとか突き詰めて、それを否定してしまったら、その国々は現在成り立たなくなるのと一緒ですし、事実性の観点から語る人達はすくなく、その話を信じている訳です。

それ程、建国の歴史や各国の神話は大切なもの。
竹田先生の講演を聴いてあらためてその重要性を認識いたしました。

この大切な歴史観を奪ったGHQ占領軍による我が国解体100年殺しの刑は、巧妙ながらも我が国の真の独立を奪った酷いものであり、本当に変えて行かなければなりません。

最後に竹田先生がGHQが精神的に日本の歴史観を解体した事を考えれば、どうしたら良いかは簡単な話で、誇りに思える正しい歴史と神話を教えるべきとのお話にとても納得いたしました。

県議会でもこの後2月定例会で、私の代表質問がありますが、この建国の歴史や、神話教育について教育の場でしっかり教えていくよう引き続き求めて行きたいと思います。


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今回の竹田恒泰先生の講演はお話の内容もそうですが、お話自体も大変面白く全く眠気も感じないすばらしいもので大変勉強になりました。

今までのような、世界では異質な歴史教育、どうすれば日本が嫌いになるのか、いかに歴史の真実を勉強させないようにして、自国の歴史を勉強しても誇りを持たずに暗い気持ちにさせるかでは、多くの学生達が日本史を喜んで勉強する訳がありません。

占領軍、ならびに敗戦利得者である我が国の左翼学者や教員達がつくってきた歴史教育の見直しをさらに進めていきたいと思います。


我が国の誇りを取り戻すために!



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