日本会議地方議員連盟の一員として、台湾への視察研修(自費)へ行ってまいりました。

私自身は2年半ぶり二度目の訪問となり、李登輝 閣下の淡水にある事務所を表敬訪問させていただくのも、前回の日本政策研究センター主催の視察団で訪問した時に続き2度目となりました。


李登輝 閣下は2年半前と何ら変わらず御年89歳、数え年で90歳とは思えない程元気でいらっしゃいまして、我々日本会議地方議員並びに日本会議学生部を快く歓迎してくださいました。



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李登輝 閣下より、昨今の相次ぐ領海侵犯や不法上陸、また日本政府の外交姿勢の失態も露になった現状を踏まえた上で、①台湾のどのような人に、②漁業など共有できる国益などをどのような切り口で、③どのような関係の築き方があるのか、についてお話を伺いました。


李登輝閣下は、尖閣諸島は間違いなく日本の領土であると公言された上で、「台湾の人達は日本統治時代より、尖閣周辺で漁業を行っていた。それを日本の領土だから漁業をやめろとは言えない。日本の主権を認めた上で日台の漁業協定が必要である」という認識を示されました。


また、日本も台湾の政府も16回に及ぶ話し合いの中で、漁業協定の話がまとまらないので、日台ともWTO(世界貿易機関  )の加盟国でもあるので、日台ともに民間と民間との間で漁業協定を結ぶべきであるとの考えも示されました。



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そこで、①の台湾のどのような人に窓口になっていただけるのかという点では、何と!李登輝閣下そのものが動いていただき、台湾側をまとめるとの事でありました。

②日本台湾将来における漁業協定に向けて、台湾は国連のメンバーではないがWTOには加入しているという点で、この組織を利用する。③のどのような関係の築き方があるのかについては、お互いの日台政府があまりあてにならないので、李登輝閣下がまとめる台湾の民間団体「李登輝 基金会」と、例えば大日本水産会のような日本の民間団体との間で漁業協定を結びお互いが、領土問題を乗り越えて良い関係を築くべきだとの事でした。


大変素晴らしい提案であり、賛同するとともに日本会議として承り、日本の民間団体との絆構築に向けて努力していきたいと考えております。

しかし、まだまだ日台の関係を強固にしていくために李登輝閣下ご本人が色々と陣頭指揮していこうという意欲が満々で、そのおかげでまだまだ気力十分なのでお若いのだろうと推察いたしました。



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毎回お話されるのですが、今回も、戦後日本を支配した日教組を中心とした自己中心的な悪いものの考え方を止めて、「日本精神(リップン・チェンシン)」を取り戻すべきともおっしゃってました。


その他には、日本の友人として日本がやらなければならないのは、総理になりたいというだけの人間ではない(真の)指導者を作らなければいけない。また、バブル崩壊以降経済的に20年以上低迷しているのに消費税増税は全くおかしいとの認識を示されたところであります。


22歳まで日本人であった李登輝閣下。日本に対する「愛日」ぶりは今も健在で、私どもの魂に訴えかけられるものが多々あり、今回も大変勉強になりました。



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李登輝閣下におかれましては、いつまでもお元気で日台の架け橋としてこれからもご活躍される事を心よりご祈念申し上げたいと思います。