5月30日より、2泊3日で埼玉県議会文教委員会の視察に秋田と岩手に行ってまいりました。
特に印象に残った秋田県の公立大学 国際教養大学と横手市立十文字第一小学校についてご紹介します。

秋田の国際教養大学は、グローバル人材育成のために英語をはじめとした外国語に卓越したコミュニケーション能力と豊かな教養、グローバルな専門知識を身につけた実践力のある授業を展開しておりました。1年間は徹底して、英語でコミュニケーションが出来るよう教育し、寮生活を義務付けルームメイトに必ず外国人留学生を入れるそうです。
2年目からは、英語で授業をする。そして、必ず1年間は外国に留学し、その事も単位に含まれるとの事。
しかし、それだけではなく、根無し草のただ単に英語を喋れるだけの人間では意味が無いので祖国に誇りを持ち、就職も自分のためだけでなくて日本の国益のために選びなさいと指導しており、就職先のほとんどが世界展開もしている日本の企業であると聞いて嬉しく思ったところです。学長おすすめの本は新渡戸稲造の「武士道」でそうした日本精神を世界でアピール出来る人間を育成したいとの事で大変感銘を受けました。
外国人留学生と共に勉強し、24時間眠らない図書館や少人数での授業なので寝ているような学生はどこにも見あたらず大変学習環境の良い、これが公立の大学かと思うほどすばらしい大学でした。


鈴木正人!埼玉県議会議員 すーさんのブログ


そして、学力日本一秋田県の秘密を知ろうと伺ったのが横手市立十文字第一小学校。
2007年度か2年間文部科学省による国語力向上モデル事業推進校の指定を受け、国語力の研究を進めてきておりました。

言語能力の育成についての研究発表がありましたが、正直ものすごく優れているという印象がなかったので、埼玉県でも教員歴があり、何と娘さんが志木市立宗岡小学校の教員だという石川校長先生に、「秋田と埼玉の教育の違いはずばり何ですか?」と尋ねた所、教員のレベルは埼玉も秋田もほとんど差はほとんど無いが、3世代4世代同居が当たり前なので自然と「早寝早起き朝ご飯」の習慣が出来ていたり、まわりに塾がないため、学校でしっかり勉強しようという意識も高く、学校側も補習などの体制が整備しているそうであります。
さらに家に帰って来たら必ず宿題など勉強をするという生活習慣が出来ているとの事でした。

やはり、無理なく自然と「早寝早起き朝ご飯」の習慣を身につける事や、家庭での学習習慣など、結局家庭教育が大切だと痛感いたしました。
それから、やはり子供達が純朴で素直でした。
立ち歩きなどの子は見あたらず、授業を観ていてとっても気持ちが良いものでした。
結果として平均的に学力が高く、その平均値の幅が大きいのも秋田の特徴だとの事であります。ようするに誰かが特別すごかったり、駄目だったりしておらず、皆の力で学力が高いという事になのだそうです。


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埼玉では核家族が多く、生活習慣も各自ざまざまで簡単には行きませんが、とにかくそういう状況でも出来るだけの手段を使って、家庭教育の大切さを地道に保護者に伝え、実践していただくよう啓蒙していくしかないと実感をいたしました。