サンダンスでNetflixが25億円で買ったホラー『It's What's Inside』とは? | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

今年のサンダンス映画祭も閉幕。

 

ここでワールドプレミア上映され、

配給権を巡り各社争奪戦を繰り広げた

インディペンデント作品もたくさんありましたが、

中でも驚いたのが、Netflixが配給権を獲得した

SFホラースリラー『It's What's Inside』

購入金額は1700万ドル。日本円にして約25億円

 

 

近年落札額が高騰していることもあるのですが、

これはなかなか衝撃的な額。

 

これはさすがに、メジャーもインディ大手(A24、NEONなど)

も簡単には手が出せない。

 

昨年のサンダンスでは、A24が1000万ドル以下で

『Talk to Me トーク・トゥ・ミー』の配給権を獲得し、

北米興行収入は4800万ドルを超え、成功を収めました。

 

で、『It's What's Inside』ですが、監督&脚本は無名

(グレッグ・ジャーディン)で

キャストもメジャーな俳優は出演しておらず、

主演はブリタニー・オグラディ

(『ブラック・クリスマス』「ホワイト・ロータス」)。

 

ストーリーは、婚前パーティに大学時代の

仲間たちが集結、そこに疎遠になっていた友人が

謎のスーツケースを持って現れて、悪夢のような

事態が巻き起こる。というもの。

 

2022年にオレゴン州ポートランドで18日間

という短期間で撮影したそうです。

これはバジェットもかなりの低予算なはず。

上映時間は103分。

 

海外のレビューを見ると、

一部では大絶賛されているようですが、

賛否両論で、評価は割れています。

 

配信開始日は、まだ発表されてません。

 

これ以外のサンダンスでお披露目された作品では、

オーブリー・プラザ主演のコメディ

『My Old Ass』Amazon / MGM

1500万ドルで、

ジェシー・アイゼンバーグが監督した

キーラン・カルキン主演のコメディドラマ

『A Real Pain』サーチライトは1000万ドルで

配給件獲得。

クリストファー・リーヴのドキュメンタリー

『Super/Man』ワーナーが約1500万ドルで

買ったそうです。

 

さて、次のメジャーな国際映画祭は、

2月中旬に開幕するベルリン国際映画祭。

ここでは、どんな新しい作品が発見され、

話題を呼ぶか?