Just for a Day: 小林真里ブログ

Just for a Day: 小林真里ブログ

映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

『RAMEN FEVER』 Amazonプライム、iTunesほか絶賛配信中!

K-POPばかりじゃなくインディロックも変わらず愛聴してますよ

ということをアピールしたいわけではないのですが、

フィラデルフィアのSpirit of the Beehiveのニューアルバム

「You'll Have to Lose Something」は自由度が高く

多様性に富んだチャーミングなアルバムです。

 

このバンド名は、ビクトル・エリセの代表作

『ミツバチのささやき』

の英語タイトルから取られています。

 

 

 

 

 

以前も書きました、

僕の友人ザヴィエ・ジャンが監督し、

パリ・プレミアにも招待してもらった、

Netflix「セーヌ川の水面の下に」(Under Paris)ですが、

なんと世界の視聴回数1億回超えました。

 

Netflixの非英語の映画では現在、歴代2位ですが、

まもなく1位の「トロール」を抜くのは確実。

 

英語作品を含めても、歴代TOP20に入ってきそうです。

 

本当に、見事な快挙です。

フレンチホラーの大勝利!

 

 

 

昨日は、シンセポップ・デュオ、

Magdalena Bay「Imaginal Disk」と、

UKを代表するロックバンドに成長した

Fontaines D.C.の通算4枚目となる「Romace」

2枚の素晴らしいアルバムがリリースされました。

 

Fotainesは、秋にロンドンのアレクサンドラ・パレスで

2 daysの公演をを行います。キャパ1万人の大型会場。

 

 

 

 

 

 

ところで2024年夏のK-POPのアンセムは、

fromis_ 9「Super Sonic」で決まりでしょう。

Oasisは関係ありません。

 

 

 

さて、先々週から先週にかけて、

お盆休みに合わせ、

1週間ほど、また韓国に行ってました。

仕事とプライベートで。

 

ちょうど、シネコン大手のCGVで

エドワード・ヤン監督作全作の上映が行われていたので、

明洞で『海辺の一日』を初めてスクリーンで鑑賞し、

入場者プレゼントのポスターもゲット。

 

 

デジタルメディア・シティにある、

入場料が無料の、韓国映像資料院の劇場では、

デヴィッド・リンチの特集上映が行われていて、

監督作がすべて上映。

 

『マルホランド・ドライヴ』を久々に4Kで鑑賞。

この作品は、すでに10回は鑑賞してましたが。

新しい発見はなかったのですが、なんだか懐かしかったです。

大入りの大盛況でした。

 

 

新作では、

イ・ヘリ、チョ・アラム、パク・セワン主演の

『Victory』は予想通り痛快で爽やかでドラマティックな

青春コメディドラマで2回鑑賞。舞台挨拶付きで。

高校のチアリーディング部の活躍を描いた、

非常にエネルギーをもらえる作品です。

 

 

チョ・ジョンソク主演のコメディ『Pilot』

抱腹絶倒、久々に笑いすぎて涙を流しました。

問題を起こして失職した男性パイロットが女性に扮して

仕事を取り戻すという無理があるストーリーも

ダイナミックに力技でねじ伏せ、

かつ芸が細かくて恐れ入りました。

韓国では400万人突破の大ヒット中。

 

一方、チョン・ドヨン、イム・ジヨン、

イ・ジョンジェらスター集結の『Revolver』は、

痛快なリベンジアクションを期待していたら、

スロウで地味なサスペンスで、大いに肩透かしでした。

興行的にも大苦戦してました。

 

ソウルにずっと滞在していたのですが、

一日だけ日帰りで初めて江陵(カンヌン)に行きました。

東海岸のビーチが人気の都市です。

KTXで2時間。

 

現地では移動が少し不便で、

バスもなかなか来なくて困りましたが、

ビーチだけではなく、市場やカフェも回ることができて、

のどかで美しい街だなと感じました。

しかも、記録的な熱帯夜が続いていたソウルとは違い、

少し涼しくて過ごしやすかったです。

 

 

 

 

 

 

 

小林真里が監督した長編ドキュメンタリー映画

『RAMEN FEVER』ですが、

明日8月1日より下記のプラットフォームで、

配信がスタートします。

 

日本は12のプラットフォーム、

アメリカとイギリスはAmazon Primeにて配信されます。

 

国内では、2021年の10月から22年の1月にかけて

全国7都市で劇場公開され、

海外では韓国の全州国際映画祭(2022年)と

ソウル国際環境映画祭(2023年)で公式上映されました。

また、22年には海外3カ国に配信権・TV放映権が売れました。

 

国内での配信が、諸事情により少し遅くなりましたが、

これで観ていただける環境を作ることができました。

 

キャスト:

中村栄利(「NAKAMURA」「中村屋」オーナーシェフ)

中村比呂人(「AFURI」代表取締役)

竹井和之(「とら食堂」オーナーシェフ)

デヴィッド・ゲルヴ(『二郎は鮨の夢を見る』「シェフのテーブル」監督)

山田宏己(「インフィニート ヒロ」オーナーシェフ)

成澤由浩(「NARISAWA」オーナーシェフ)

 

音楽:

Slowdive(スロウダイヴ)

小林純生

YODA(MONO)

 

監督・プロデューサー・脚本・撮影・編集:小林真里

 

どうぞ、よろしくお願いします!

 

『RAMEN FEVER』配信プラットフォーム

 

アメリカ(US)(配信延期!)

 

Amazon Prime

 

イギリス(UK)(配信延期!)

 

Amazon Prime

 

日本(Japan)

 

iTunes Store

Google Play

Amazonプライムビデオ 

ひかりTV

Lemino

VIDEX.jp

クランクイン!ビデオ

ムービーフルplus

ビデオマーケット

music.jp

カンテレドーガ

 

 

 

 

明日映画館で公開されます、

デイジー・リドリー(『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』

『ヤング・ウーマン・アンド・シー』)主演の

『時々、私は考える』劇場パンフレットに、

映画の舞台であるオレゴンや音楽についての

コラムを2000字ほどで寄稿させていただきました。

 

 

米西海岸、オレゴンの美しい海沿いの静かな街で

孤独に暮らす不器用な女性がある出会いを機に人生を変えていく、

という繊細でハートウォーミングなドラマであり

ユニークで優しいラヴストーリーです。

 

原題は「Sometimes I Think about Dying」。

劇中に登場する、実在する映画館もキュート。

 

デイジー・リドリーの新たな代表作。

昨年のサンダンス映画祭で話題を呼んだ作品です。

 

僕はオレゴン州ポートランドは3回ほど訪れたことがあります。

『RAMEN FEVER』の撮影を行ったこともあり。

いつかメイン州のポートランドにも行ってみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画『RAMEN FEVER』ですが、

いよいよ8月から日本・アメリカ・イギリスで

配信がスタートします!

詳細は後日ご報告します。

 

少し遅くなりましたが、

僕が選ぶ2024年上半期のベスト10を発表します。

 

MOVIE

 

1. Love Lies Bleeding

2. The Substance

3. Civil War

4. The Last Stop in Yuma County

5. Furiosa: A Mad Max Saga

6. The Soul Eater

7. The Following(그녀가 죽었다)

8. Being Maria

9. Abigail

10. Dune: Part 2

 

 

ALBUM

 

Faye Webster

Chastity Belt

Waxahatchee

Chelsea Wolfe

Jessica Pratt

Beth Gibbons

Katy Kirby

Cindy Lee

Bat for Lashes

Goat Girl

 

LIVE

 

Slowdive

Mitski

Black Country New Road

Japanese Breakfast

Deafheaven

Danielle Durack

Melvins

Ceremony

Blondshell

Wilco

 

K-POP ALBUM(Mini Album)

 

aespa

Illit

NewJeans

QWER

Babymonster

(G)I-DLE

ARTMS

IVE

NMIXX

LE SSERAFIM

 

 

アジア最大のジャンル映画の祭典、

韓国のプチョン国際映画祭2024

で僕が観た作品の中から、ベスト5を選出!

トータル約2500字のレビューを寄稿しました!

 

今年は5日間の滞在で21本の新作を鑑賞しましたが、

収穫は少なくなかったです!

 

監督や俳優などゲストの数も例年以上に多く、

今年はインドネシア映画にフォーカスしたり、

ソン・イェジンの回顧上映が開催されるなど、

ヴァラエティに富んだ幅広いラインナップでした。

 

連日、本当に多くのお客さんが駆けつけていて、

チケットが売り切れの作品も多かったのですが、

相変わらず韓国の映画祭の盛り上がりは

本当に凄いなと圧倒されました。

プチョンはソウルからも地下鉄で40分ぐらいで行けますしね。

 

記事はこちらからチェックできます!よろしくお願いします!

 

 

 

こちらは閉会式の様子。受賞者たちも勢揃い。

 

 

実は韓国で3週間過ごして、今週帰国しました。

 

最初の8日間は、ソウル奥地の山に篭って

今進めている作品の脚本を執筆していました。

 

ここが平和で牧歌的な人口密度の低い田舎かと思いきや、

一応ソウルなので、駅前は飲食店やスーパーなど

多くの店で賑わっており、結構なサイズの市場もあり、

あと驚いたのが、

八百屋が無数に軒を連ねたストリートがあったこと。

 

しかも、どの店も大体品揃えも見かけも同じで、

みんなどうやって区別しているのだろうか、

と不思議に思いました。

スイカとプラムが夏の一押し商品でした。

 

僕は駅から徒歩15分の距離にある古いマンションの

最上階の屋上スペース付きの部屋で過ごし、

毎朝7時に起床し脚本を執筆していたのですが、

エレベーターなし7階の部屋。しかも気温は大体35度。

外に出る度にクラクラしてました。

 

でもマンションの周囲もコンビニ、スーパー、飲食店が

多くあり、近くにジョギングコースもあって、

想像していた環境とは違ったのですが、

静かでそれなりに快適でした。

教会がたくさんあるのもこの街の特徴でした。

あと、都心部よりも物価が安かったのも助かりました。

 

ちなみに、韓国のコンビニでは

1+1、つまり1つ購入したらもう1つが無料という

セールをよくやっていて、商品も様々なのですが、

そこでペットボトルのスイカジュースを購入。

価格は2000ウォン(で2本)。

これがフレッシュで美味しくて、

果肉も入って果汁濃いめで、本物のスイカ食べるよりも美味い。

と思ったものでした。

同じチェーンでも店舗によってセール商品が

異なるのも面白かった。

 

午前中だけ部屋で仕事をして、午後は出掛けていたのですが、

バスは使わず毎日徒歩で地下鉄の駅に向かいました。

 

ソウルに到着した日に、5月の全州国際映画祭で仲良くなった

大学教授で映画評論家のパトリシアがワシントンDCに帰る前に

ホンデで再会してディナーをし、

その後は、昨年知り合った敬愛するキム・ギヨン監督の

ご子息と再会し、

ギヨン監督のお墓参りに連れて行ってもらいました。

これも僕にとっては非常に意味のある、特別な出来事でした。

 

あとは韓国映像資料院(KOFA)でミーティングをしたり、

KOFAで映画を観たり、シネコンで新作映画をチェックしたり。

 

仁川のパラダイスシティで開催された音楽フェス、

アジアン・ポップ・フェスティバルで、なんと

Japanese Breakfastがプレイしたので、観に行ったり。

新曲も2曲披露していたので、

ニューアルバムの準備も進んでいるようです。

なんでもミシェルは自身のルーツである韓国に何ヶ月も滞在し、

次の著書の準備を進めているそうです。

 

あと、aespaのソウル公演はチケットが

まったく取れない完全SOLD OUTだったので、

ひとまず会場の様子だけでも見ておこうと思い足を運んだら、

なんと会場の外に当日券売り場があることに気づき仰天。

 

開場30分ほど前に気づき、

係員に「本当に買えるの?」と聞いたら

笑顔で「イエス」というので列に並んだのですが、

前には25人ほどしかおらず、

確かにチケットは購入できたのでした。

なんたる幸運。

2階席でしたがステージに近く、

肉眼でもメンバーの顔が確認できたので文句なし。

 

チョン・ドヨンとパク・ヘス主演の舞台「桜の園」も観た。

アントン・チェーホフ原作の演劇である。

現代の韓国が舞台なので、なんだか不思議な感じだった。

 

脚本の初稿が思っていた以上に早く完成し、ホッとしつつ、

ソウルを離れて光州や木浦にも少し足を運び、終盤は恒例の

アジア最大のジャンル映画の祭典、

プチョン国際ファンタスティック映画祭に5日間参加。

 

映画もそれなりに収穫はありましたが、

ここで各国の友人らと再会しつつ、今回は色んなパーティに

顔を出すことができたおかげで、韓国、中国、インドネシア、

アメリカなど非常に多くの映画人と知り合うことができました。

 

土曜日の夜は、映画祭公式のジャパン・ナイトのパーティがあり、

その後は3つ立て続けにパーティに参加し、

朝4時半まで飲み明かしたのでした。

 

中でも、韓国人監督や俳優たちのパーティでは、

日本人は僕しかいなかったのですが、

英語や日本語を少し話せる人がいたので、なんとかなるという。

TVドラマで何度も見たことがある俳優もいたので、

ああ、見覚えがあるぞ!と声をかけ仲良くなったり。 

 

ある映画監督が東京ドームにレッドホットチリペパーズ

ライヴを観に行ったという話をしていたら、

他の若い監督たちが松田聖子の「青い珊瑚礁」をしっかりした

日本語の歌詞で突然歌い始めたので、

ああ先日東京ドームで公演したばかりの、

NewJeansのハニのカバーか。

と思っていたら、その監督は

「一日に3回、あの曲のライヴビデオを観ている」

と熱っぽく話してくれたのでした。

 

そういえば、ソウルの街ではベースボールキャップを被って

黒髪をなびかせる若く健康的な女性を多く見かけたのですが、

これもNewJeans効果、さらにいうとミン・ヒジン効果なのか。

と、その人気の高さと影響力の大きさを

改めて思い知らされた初夏の韓国でした。How sweet.

 

 

 

 

日本が誇る世界のポストロックバンド、

MONOの12枚目のアルバム「Oath」がリリースされました!

 

今年11月には、久しぶりに日本でもライヴが行われますよ!

 

プロデューサーは今作も、先日急逝したスティーヴ・アルビニです。