Slowdiveの新たなマスターピース「everything is alive」 | Just for a Day: 小林真里ブログ

Just for a Day: 小林真里ブログ

映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

シューゲイズのレジェンド、

Slowdiveの通算5枚目となるニューアルバム

「everything is alive」が一昨日、Dead Oceansからリリースされました。

 

 

2016年の再結成後、22年ぶりにドロップされ

批評家やファンから大絶賛された素晴らしき前作

「Slowdive」から6年。

 

先行で発表されたシングルやバンド関係者の発言からも、

大体予想していたサウンドに仕上がっていたのですが、

確かに派手さはなく、ロックアルバムという感じではないにせよ、

想像以上にクオリティの高い、

Slowdiveらしさをきっちりと維持しながらも、

新たな方向性と進化を如実に感じさせる傑作。

 

十八番のシューゲイズなギターサウンドと

ドリームポップの甘いメロディを基軸に

どこかアンビエントな芳香を放つ、

インテレクチュアルで深淵な、ムーディーな

SF映画のサウンドトラックのような印象を受けました。

特に「chained in a cloud」が顕著。

 

当然捨て曲は、なし。

アルバム通して聞くと、コンセプトアルバムのようにも感じられます。

サウンドの多様性と拡がりには感服です。

 

「みんな、生きている」というタイトルが表す通り

希望に満ちたロックが優しく、痛快に木霊する。