ジェームズ・ガン監督の
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
を鑑賞しました。
Radioheadの「Creep」で幕を開ける、
ロケット・ラクーンの隠された過去が明らかになる
このトリロジー最終章ですが、ガンのルーツである
トロマ映画のテイストが色濃い、さりげなくゴア描写も炸裂し
ホラーテイストも感じられる、ちょっとビザールな150分でした。
神様気取りの狂った遺伝科学者による
恐ろしい人体実験を受け、障害を抱え
監禁されてる動物たちの痛ましい姿は悲しいと
同時にどこかおぞましくもあり、ダウナーな気分に陥ります。
エモーショナルでありながらもショックが上回るという。
この作品は、多くの人(エイリアン)命が
奪われる点でもマーベル映画としては珍しい。
そしてガンのデビュー作『スリザー』が影響を受けた、
『ブロブ』や『ソサエティ』などの粘着系ボディ・ホラーの
要素も含有し、監督の嗜好が大いに反映されている点からも
今回はクリエイティヴ面でかなり自由を与えられたのだなあ、
ということがよくわかりました。
それがこのシリーズ最後の作品にマッチしていたのかどうかはともかく。
要所要所のギャグが、あまり機能していなかったのは、
ちょっと残念でした。
ガーディアンズというはみ出し者集団が、絆を深め
一つのファミリーになるという着地は、収まりとしては良かったかと。
ちなみに、ガンの恩師でトロマの総帥ロイド・カウフマンが
カメオ出演してます。