2023年アカデミー賞(作品賞部門)はどうなる? | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

テルライド(アメリカ)、ヴェネチア(イタリア)、

そしてトロント(カナダ)という

秋の三大メジャー国際映画祭が閉幕し、

トロントの観客賞はスティーヴン・スピルバーグの

半自伝的なドラマ『The Fabelmans』が受賞しました。

 

 

各映画祭の受賞結果や海外メディア、観客の反応から、

来年のアカデミー賞の作品賞候補作品が見えてきたのですが、

リストアップするとこんな感じです。

一部、まだお披露目になっていない作品も含みます。

 

The Fabelmans (監督:スティーヴン・スピルバーグ)

Women Talking(監督:サラ・ポーリー)

The Banshees of Inisherin(監督:マーティン・マクドナー)

Babylon(監督:ダミアン・チャゼル)

Empire of Light(監督:サム・メンデス)

TAR(監督:トッド・フィールド)

The Whale(監督:ダーレン・アロノフスキー)

Decision to Leave(監督:パク・チャヌク)

The Son(監督:フロリアン・ゼラー)

Triangle of Sadness (監督:リューベン・オストルンド)

Everyhing Everywhere All at Once(監督:ダニエルズ)

 

他にも、『エルヴィス』や『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、

『ナイヴズ・アウト:グラスオニオン』

などが加わるかもです。

 

俳優部門で注目なのが主演男優賞。

北米で年末に公開となる『ベイビー・ブローカー』の

ソン・ガンホがノミネートに入る可能性がありそうです。

5月のカンヌ国際映画祭ですでに最優秀男優賞を受賞。

アメリカの配給は『パラサイト 半地下の家族』で

オスカーを席巻したNEONですから。

 

僕が一番楽しみにしているのが、

サラ・ポーリーの新作『Women Talking』。

 

これまで監督した3作すべてが傑作という

類稀な才能を持ったフィルメイカーですから、

今作も、題材的にも豪華キャストからも

期待を裏切らない作品に仕上がっているはずです。