Amazon Prime史上最大のヒットシリーズとなり、
アメリカで社会現象的な大ヒットを記録している
「The Boys」。
人気のアメリカンコミックが原作の同シリーズですが、
元々11年前にコロンビアピクチャーズが、その後パラマウントが
映画化を進めていた作品で、アダム・マッケイが監督するという
話もあったのですが、結局TVシリーズに落ち着きました。
映画版も観てみたかったです。
地球を守るスーパーヒーローたちが一般市民に認知され、愛され、
巨大企業に所属するという世界を舞台に、
「エイト」と呼ばれる実はダーティな秘密を持つ
スーパーヒーローグループと、彼らに復習を誓い、
腐敗を追い続けるヴィジランテたちの攻防を描くストーリー。
なかなかバイオレントで、ホラーなみにゴア描写も眩しく、
完全に大人向けのアンチ・スーパーヒーローものですが、
ジャスティス・リーグのカリカチュアになっている設定もユニーク。
重みがあるようで実は軽妙、コミカルな作風にも仕上がっています。
テイストは『ウォッチメン』というよりは、
『パニッシャー: ウォー・ゾーン』とか『ジャッジ・ドレッド』に近いのかなと。
そこに「フリンジ」的なSFミステリーの要素をまぶしています。
『アベンジャーズ』が「エンドゲーム」でひと段落し、
大人気の「ストレンジャーズ・シングス」シーズン3も消化した
夏休み中の若者や、大人にぴったりの、今までと少し違ったアングルの
過激で刺激的なヒーローものを手軽に自宅や移動中の
スマートフォンなどで楽しめる、
というのが大きなヒットの要因かもしれません。
シーズン2は現在製作中、来年公開となります。
主演の一人、ジェイク・ウェイドは現在人気急上昇中の俳優で、
先日LAで彼が主演のロマンティックコメディ『Plus One』を観ました。
映画は超限定公開が納得いくクオリティで、正直凡庸でしたが、
「The Boys」のヒットで今後ブレイクするでしょう。
彼はデニス・クエイドとメグ・ライアンの息子でもあります。