Divergent | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

金曜日に封切られた、

シェイリーン・ウッドリー主演のSFアクション超大作

『ダイバージェント』の劇場パンフに映画評を寄稿しました。





ヤングアダルト映画では、『ハンガー・ゲーム2』『シャドウハンター』に続き

三作品目のパンフのお仕事となりましたが、

近年数多く製作されているYA映画の中でも、『ダイバージェント』は最高峰の出来

と断言したいです。


これまでのYA映画は、三角関係のロマンスを軸にした作風が特徴だったのですが、

本作におけるラヴストーリーはおまけ程度。

ディストピアな近未来を舞台に、ティーンの異端者ヒロインが己の力に目覚め

管理社会の脅威に立ち向かうという、力強い肉弾アクションを前面に押し出した

ドラマティックでスリリングな作品に仕上がっています。


監督は『リミットレス』『幻影師アイゼンハイム』のニール・バーガーなので、

映像マジックも相変わらず冴えわたり、ドラマ性の高い、らしい映画に昇華されています。

音楽のチョイスも見事で、エリー・ゴールディングがダンサブルな新曲ほか

3曲を提供。さらに、M83が本作のために書き下ろしたロマンティックな新曲も秀逸で、

この曲が流れるシーンは感動的でうっとりするほど。

サントラも、映画同様アメリカでヒットを記録しました。


来年全米で公開される続編が、非常に楽しみです。