2.0 | Just for a Day: 小林真里ブログ

Just for a Day: 小林真里ブログ

映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

 今日はしかし、しばれますな・・・。

雪は、目にする前に、みぞれになってましたが。


田舎から帰京後、のどの調子がおかしく、

せきがひどくて軽く血が飛び出す始末だったのですが、

ようやく少しずつ収まりつつあるような。

最近は、ただでさえ低い声がさらに磨きをかかって

ナパームデスばりのデス声になってました。


おとそ気分も抜けつつある今日この頃(飲んでないけど)、

正月休暇を利用して、それぞれ個別にニューヨークに

飛んでいた、晃代、田中氏、今井嬢という三人の友人が

無事帰国し、それぞれの土産話を聞かせてもらったのだが、

みんな相当満喫してきたようで、いやあ、本当になにより。

話を聞いて、なんだか嬉しくなってしまいました。

映画や音楽、アートが好きな人はだれかれ構わず全員、

あの場所を絶対体験してほしいなあ。


そういえば本当にどうでもいい話ですが、

D.ラドクリフがブロードウェイの舞台(『エクウス』)

で全裸になっているという話は本当でした!

しかも後半ほとんどマッパですってよ!

やるなあ、ハリポタ!!別に見たくないけどチンポ!!

しかも話を聞くと、かなりヘヴィなストーリーみたいで・・・。

ちょっと興味あるけど、でも、観ないな。


さて。

今日は試写を二本観たのですが、両作品とも久々に観た

映画らしいまっとうな映画だったので、非常にほっとしましたし、

充足感を感じることができました。


キム・ギドク原案・製作の韓国映画『映画は映画だ』は、

役者を夢見るヤクザと、けんかっ早いスター俳優が

映画で共演して本気の殴り合いをフィルムに収めるという、

ストイックでシリアスなドラマでありアクションなんですが、

ひりひりするようなスリルと熱情が込められた、

目頭熱くなるような、見ごたえ十分の作品でした。


韓国映画(韓流のぞく)のシリアス・モードは、常に桁はずれで

圧倒されてしまう。終始緊張感ただよう内容なれど、

お得意のユーモア(今回は韓国映画でよく目にする下品さはない!)

で中和していて、バランスもうまく取れていたし、

濃厚でパワフル、しかも緻密な映画だなあと感嘆しました。

主演の二人の面構えもいいし。


最近入手した映画最新情報。


ウディ・アレン最新作『Vicky Cristina Barcelona』の

邦題が、『それでも恋するバルセロナ』に決定!

なんかの邦画のタイトルみたいですけど!


映画は、去年NYで観たのですが、最近のウディ・アレン作品

では一番好きかも。バルセロナを舞台にした恋の四角関係を

ポップに描いているのですが(話自体は毒あり)、

スカーレット・ヨハンソンを始めて可愛いかも、と思った

(役柄ではなく)。

ペネロペ・クルスのエキセントリックっぷりも痛快。

ハビエル・バルデム(akaアントン・シガー)がプレイボーイな

芸術家役というのはどうかと思ったが。

6月、丸の内ピカデリーほか公開。

ウディ・アレン映画が単館以外のチェーンでかかるなんて

僕の記憶では初めて(『アニーホール』など昔の作品は知りませんが)。


また、去年アメリカでヒットした、

リブ・タイラー主演のホラー『The Strangers』は、春に公開決定。

『THEM』と、どう違うのだろうか??


さて、少し仕事の宣伝でも。


明日公開となる、アレックス・コックス監督最新作

『サーチャーズ2.0』の劇場パンフに、

「アレックスと過ごした3 days」というタイトルのエッセイというか

ルポタージュみたいな2ページの原稿を寄稿してます!


ここで実は、その2/3だけ読めたりしますが。


http://www.webdice.jp/dice/detail/1161/



そして。


キングレコードより絶賛発売中の、

フランス発傑作エクストリーム・ゴア映画

『屋敷女』アンレイテッド版DVDの映像特典の、


・主演ベアトリス・ダル インタビュー

・監督アレックス&ジュリアン インタビュー

・プロデューサー二人 インタビュー

・監督二人と清水崇監督の対談


以上を、僕が担当しました!

(どうでもいいんですが、僕の姿もちらっと映っていたり、

笑い声もよく聞こえます)

ただし、レンタル用には未収録。

こちらはすべて、セル・オンリーの映像特典となっているので

ご注意ください!



【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n’ roll days-inside


『屋敷女』はそういえば、アメリカを代表するホラー・サイト

Bloody Disgusting.comが選ぶ、

「08年のベスト・ホラー・ムービー」に輝いていました。