近年、増加している呼吸器疾患に慢性閉塞性肺疾患:COPDがあります。COPDは慢性気管支炎と肺気腫を合わせた病名で高齢者に多い疾患です。
COPDは喫煙との関係が深く、煙に含まれる有害物資により気管支に炎症を引き起こし、赤血球とのガス交換の場である肺胞が挫滅します。肺胞の傷害は不可逆的です。喫煙との関連が深いことから"高齢男性の病気"と見られてきましたが、女性の喫煙率の上昇により、性差なく発症します。
症状は、咳や痰と共に労作時呼吸困難が特徴的です。労作時呼吸困難は初期では走ったり、坂を登ったりした時だけですが、進行すると入浴や着替え動作でも息切れを感じるようになります。
治療に際しては、禁煙を絶対の前提として、抗炎症剤、気管支拡張剤や去痰剤の投与が行われ、進行例には酸素吸入、在宅酸素療法:HOTが行われます。しかし、一度発症すると、著明な改善は難しいのが現状です。
はりきゅう治療では、気管支の拡張剤と共に呼吸補助筋の機能を高め、また、痰を鎮めるツボも応用します。
明治国際医療大学京都駅前鍼灸院
場所:JR京都駅前、ヨドバシカメラ南側、山崎メディカルビル内
電話:075-371-1189
鍼灸師:江川雅人
担当日:月、木、金、土曜日
治療費:4,000円〜(初診料別途1,000円)