独り言⑤⑤ 初老 男性 その昔、勤務していた病院には、病棟をつなぐ長い空中廊下があった東京の外れの敷地の広い、緑豊かな病院である休日出勤で、その廊下を渡ろうとすると外を眺める老人の姿が…寝巻きを着ているので入院患者だろう夕陽を浴びながら、ゆったりと口笛を吹いている…大きなのっぽの古時計か何とも麗しく心に響く音色…何を思い、吹いていたのだろう…今日も穏やかな日差し放置されたプランターにも、花が咲いてるなんて、穏やかな気分経営はさておき、ですけどね