説明責任 その1
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
日本人は欧米人に比べて、説明責任を苦手としている国民と言われます。
確かにお国柄の違いはあります。
オリックスの長谷川滋利投手がエンゼルスに移籍した時、面喰ったといいます。日本では、敗戦投手にインタビューなどしないのが通例です。しかし、アメリカでは敗戦投手に対しても、敗因はどこかという説明を求められたそうです。
昨今、説明責任という言葉が市民権を得てきました。日本でも様々な場で、説明責任を求められます。とりわけ、TOPになる人は必要です。総理大臣、首長、企業の社長等々、長と名のつく人には、意思決定をすれば、その背景の説明が求められます。説明を省いたら、無責任と言われるような時代になりました。
でも、大抵の場合説明は十分ではありません。
小泉氏の時を思い出して頂ければ、まさにそうだったと合点がいきます。郵政民営化の言葉だけが独り歩きし、何の説明もないまま多くの国民は踊らされました。
管氏だって、原発や大震災の復興問題に対しても説明はなされません。
小沢氏の場合は、「説明責任を果たせ」というのが、「議員を辞めろ」という同義語に転じたりすることもあります。
日本人は、昔から多くを語ることを潔しとしない、というDNAが脈々と引き継がれているようです。
例えば、相撲においては、白鵬ですら破ることのできない69連勝の記録を保持している双葉山。
双葉山は、幼少から右目が半失明状態であったそうです。遠近感が掴めないハンデを庇うかの如く、立会いを一歩遅らせてまわしを取り、大記録を樹立しました。
だだ、双葉山は現役時代に、右目が不自由なことを一切口外しなかったそうです。余計なことは言わないという男気だったのかも知れません。
また、ジャンプの原田雅彦氏。どういう訳か、私と似ているなんぞと言う人がいますが。
原田雅彦氏が、リレハンメルオリンピックで大失速をしました。これは前日の練習中に愛用の板を折り、本番は不慣れな人の板を借りてジャンプしたという話です。
しかし、いくら罵倒されようとも、このことを原田氏は明らかにしませんでした。
不平不満や言い訳を決して言わない性格がなせる業であったという話を聞きました。男だねえ。
その昔、三船敏郎氏がジョッキのビールを飲み干して、「男は黙って○ッ○○ビール!」とやっていました。やっぱり、男は黙っとくもんだというのが日本人なんですね。
なんか、古ーい例ばかり出しました。新しいネタがないもので。
新しいネタというと、うーん。原子力保安院のニヤニヤ審議官、もといニシヤマ審議官ですかね。
でも、あれは多くを喋らないというよりも、ごまかしを喋っているので、ちょっと違うでしょうか。
以心伝心、みなまで言うな、言葉の裏を読め。こうやって育ってきた日本人も、グローバル化の波の中で、きちんと説明しなければならなくなってきました。
次は、日を改めて、組織におけるマネジメント・評価の場面での説明責任を考えたいと思います。