八雲立つ
八雲というと、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を思い出されるかも知れません。ただ、今回は、「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を(『古事記』)」に因む出雲国=島根県についてのお話です。
今年の正月から、山陰地方は大雪に見舞われ、車が立ち往生したニュースが流れていました。普通の民家でも、しばらく外に出るに出られず籠り状態が続いたとも聞いています。現地の皆様には、お見舞い申し上げます。
関東の仲間としゃべっていると、島根県と鳥取県のどちらが右でどちらが左かわからないという声を聞きます。地元の方々には大変失礼な話ですが。
何故、島根県かといいますと、私のパートナーの故郷が出雲地方であるからです。出雲地方の言葉は、松本清張の「砂の器」でも有名ですが、東北弁に酷似しています。どうしてこの地方だけがそうなのかは定かではありません。ただ、そこで思い当たるのが、アホバカ論争です。
アホバカ論争とは、関東の方には馴染みがありませんが、大阪の番組「探偵ナイトスクープ」で「アホとバカの境界線はどこか」を徹底研究し「全国アホ、バカ分布考」という一冊の本に大成されるまでに至った論争です。その結果、調査をしてみると、京都を中心とした、同心円状に離れた同じ距離の違う地方で同一の方言が使われていたことが判明するなど、方言周圏論の検証ができたというものです。
分布図に当てはめると、出雲と東北が同心円の中に入っているのかも知れません。
昔は義理の両親と話をすると、なかなか言語の理解ができませんでした(今は十分わかります)。でも、当時はもう一度聞きなおすことも失礼かと思い、ただただ愛想笑いを繰り返すことも度々あったことを思い出します。
江戸っ子は、「ひ」と「し」の区別が曖昧で、「火鉢」が「しばち」になります。同様に、出雲地方では、「し」と「す」の区別が曖昧で、「ししす(猪巣)」が「すすす」になります。
いやあ、なかなか、聞き取るにはむずかしい。
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