【Bunnmei blog】

 

去年の十月以来、ガザの北方から軍事侵攻したイスラエル軍は婦女子の市民を大量に道ずれにしながら殺戮戦争を遂行してきました。「ハマス壊滅」というよりもパレスチナ人に対するジェノサイド(民族浄化)だと非難されて当然でしょう。

 

そしてイスラエル軍は、ガザ地区の南端にあるラファに大量の人を集めて殺戮するか、もしくはエジプト側に追放する軍事計画のように見えてなりません。

エジプト兵死亡、イスラエルとラファ検問所で交戦-緊張高まる という報道が「ブルームバーグ」でありました。

 

つまり、この予測通りに、イスラエル軍は追い込んだ百万以上のパレスチナ人を爆殺するか、もしくはエジプト側に「追放」する作戦の一環としてそれを阻止するエジプト軍と衝突した可能性があります。仮にそうだとすれば、イスラエルは北側のヨルダン、シリア、レバノンに加えてエジプトの軍事対決となります。常軌を逸したイスラエルの軍事行動の責任はネタニアフ首相にあります。(了)

 

イスラエルのラファ・テント虐殺、またもや凶悪な戦争犯罪か
by  SERAJ ASSI
ガザに対する大量虐殺戦争でこれ以上凶悪なものはないと思っていた矢先、イスラエルはラファを空爆して数十人を殺害し、残虐性の深みにはまった。この狂気はいつ終わるのだろうか?

Israel’s Rafah Tents Massacre, Yet Another Heinous War Crime (jacobin.com)

 



これは、最近の記憶の中でも、パレスチナ市民に対する最も凶悪な攻撃のひとつである。昨夜、イスラエル軍はラファ北部の安全地帯にある避難民を収容するテントキャンプを爆撃し、少なくとも45人のパレスチナ人(そのほとんどが女性と子ども)を殺害し、数百人を負傷させた。

メディアの報道によれば、イスラエルは、パレスチナ難民がテントで避難していたテントキャンプに、1つ2000ポンドの重さの巨大な米国製爆弾7発を撃ち込んだという。爆撃を受けた難民のテントはブロック2371と呼ばれ、イスラエルによって民間人のための「安全地域」として指定されていた。

広く出回っている映像は、言いようのない恐怖の一夜を映し出している。灰燼に帰し、黒焦げになり、見分けがつかなくなった遺体、米軍の爆弾で首を切られ、引き裂かれた子どもたち、死んで焼けただれた子どもを抱きかかえ、恐怖の叫び声を上げる両親、焼け焦げたテントから人々の焼け跡を引きずり出す救助隊、恐ろしい、ぞっとするような傷を負って病院に搬送された負傷者たち。恐ろしい映像には、斬首された小さな子供の遺体らしきものを抱き上げる男性の姿が映っている。

パレスチナの通信社『Wafa』は、パレスチナ赤新月社(PRCS)を引用し、犠牲者の中には女性や子供も含まれており、その多くがテントの中で「生きたまま焼かれた」と伝えた。ラファのクウェート病院に到着した目撃者は、「テントは溶け、人々の体も溶けていた」と語った。

大虐殺を目の当たりにした医師は、「長年人道支援に携わってきたが、これほど野蛮で、残虐で、非人道的な光景を目の当たりにしたことはない。この映像は永遠に私を苦しめるだろう。. . . そして、私たちの良心を永遠に汚すでしょう」。

ラファのテントでの大虐殺は、国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに軍事攻撃の停止を命じた数日後、国際刑事裁判所(ICC)がイスラエル指導者の逮捕状を申請すると発表した直後のことだ。これに対してイスラエルは、前例のない残忍さでラファを砲撃した。観測筋によれば、イスラエルは判決以降、難民の町を100回以上空爆したという。ジェレミー・コービン元英国労働党党首は、イスラエルによるラファ・キャンプへの爆撃を 「人間性の途方もない失敗 」と表現した。

この大虐殺は世界的な反響を呼んだ。国連近東パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ラファからの映像を、ガザが 「この世の地獄 」であることの新たな証しだと表現した。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のクリス・ガンネス元報道官は、この大虐殺を 「犯罪中の犯罪 」と呼んだ。

国境なき医師団は、この襲撃に「ぞっとする」と述べた。人道支援団体アクションエイドは、ラファ・キャンプへの「非人道的で野蛮な」襲撃に「憤慨し、心を痛めている」と述べた: 「私たちのパートナーから送られてくる焼死体の映像は、人類と国際社会の顔に傷をつけるものだ。ラファの避難所でうずくまっている女性や子どもたちを攻撃するのは、とんでもない残虐行為だ。今すぐイスラエルの行動を阻止するために、世界的な協調行動が必要だ」。

欧米の指導者たちは恐怖を表明している。EUの外交政策責任者であるジョゼップ・ボレルは、「ラファから発信されたイスラエルの攻撃により、小さな子供を含む数十人の避難民が死亡したというニュースに恐怖を感じている」と述べ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、「ラファで多くの避難民が死亡したイスラエルの攻撃に憤慨している」と述べた。しかし、その 「憤り 」が欧州の制裁につながるのか、あるいはイスラエルに殺戮を止めさせるような行動につながるのかは、すぐにはわからない。

 

ラファには現在、140万人の避難民が住んでおり、そのほとんどがその場しのぎのテントに避難している女性や子どもたちである。タル・アス・スルタンのテント・キャンプへの攻撃は、イスラエル軍がジャバリア、ヌセイラット、ガザ・シティなど、ガザの避難民を収容するシェルターを空爆し、少なくとも160人のパレスチナ人を殺害した直後に起こった。これまでのところ、イスラエルのガザに対する大量虐殺戦争は、1万5千人以上の子どもを含む3万6千人以上の犠牲者を出している。200万人近いパレスチナ人が避難させられ、そのほとんどが現在イスラエルによって容赦なく砲撃されているラファに避難させられている。イスラエルの地上侵攻以来、ラファでは80万人以上のパレスチナ人が強制的に避難させられている。

国際規範と人道法に明白に違反するイスラエルは、ガザで完全な無慈悲な行動をとり続け、西側諸国の加担を享受し、米国の無条件の軍事的・外交的支援に後押しされている。世界的な怒りと非難の中、イスラエルの指導者たちはガザの完全消滅を求め続け、何千人ものイスラエル人がテレグラムのグループに、焼かれたパレスチナの子どもたちの画像とともにイスラエル国防軍の残虐行為を祝福している。

ガザのパレスチナ人たちは、8ヶ月以上にわたって、毎日の処刑のライブ映像を共有し、殺戮を止めるよう世界に訴えてきた。しかし、西側の政治クラスは沈黙を守り、人権や国際法について決まり文句を言うだけで、イスラエルの常軌を逸した蛮行を制止することはおろか、国際法の裁定に堂々と報復し、さらに多くのパレスチナ人を虐殺する大量虐殺国家に制裁を科すことも拒否している。

昨夜のラファでのイスラエルの大虐殺は、パレスチナ人に対する蛮行の新たなどん底を示すものだ。毎日、新たな悪の閾値が越えられ、これ以上凶悪なものはないだろうと思っていた矢先、イスラエルは残虐性の深みにはまり込んでしまった。