「天国にいちばん近い島」の暗黒史

──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

大林宣彦監督、原田知世主演の映画「天国にいちばん近い島」(1984)と聞いてピンとくる人は筆者と同様50代か、それ以上の年代に多いだろう。美しい海と空の映像が印象的だったが、その舞台になったニューカレドニアは今や天国からほど遠い。

植民地としての “天国” 

南太平洋に浮かぶニューカレドニアでは5月15日、非常事態が発令された。中心都市ヌメアでは5月に入って、デモ隊と警察の間の衝突によって5人以上が死亡し、数百人が負傷するに至ったからだ。

 

newsweekjp_20240521082655.jpg

 

ニューカレドニアはオーストラリアの北東およそ1,300kmにあり、1850年代からフランスの「海外領土」に組み込まれてきた。現在ニューカレドニアでは選挙も行われ、議会や政府もあるが、フランス政府の高等弁務官の監督を受ける立場にある。

要するにフランス政府が最終的な決定権を握っている。

だからこそ、ニューカレドニアの治安悪化を受けてフランスのマクロン大統領は1000 人以上の警察官を増派し、デモ隊の鎮圧を進めてきた。

ではなぜ、死者を出す暴動にまで発展したのか。

 

以下略

ニューカレドニアからマクロン氏へ、 「経済こそが重要だ、愚か者」 | ワーカーズ ブログ 

 

ニューカレドニア虐げられた先住民の不満爆発 歴史的な仏植民地主義 民族・階級闘争へ発展  | ワーカーズ ブログ