折口晴夫
今日届いた死刑廃止ニュース!
表紙はアムネスティ・インターナショナル・オーストラリアのメンバーによる袴田巌さん応援アピール。巻頭記事は、「犯罪を死刑で待ち受ける社会から犯罪発生を予防する社会へ」。深く共感する。偶然だが、死後再審が目前に迫った日野町事件についてのネット放送を聞いた。これも、滋賀県警による冤罪事件だ。
日野町事件
昨年2月27日、大阪高裁も「日野町事件」の再審開始を認める決定を行なっていますが、いまだ再審は開始されていません。殺人犯の汚名を着せられた阪原弘(ひろむ)さんは2000年に最高裁で無期懲役刑が確定し、11年3月に獄死。現在はご長男の阪原弘次さんが父親の名誉を回復すべく闘っています。
1984年に滋賀県日野町で酒店経営の女性(当時69才)が殺害され、金庫が奪われた「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘元被告について、大阪高裁(石川恭司裁判長)は裁判をやり直す再審の開始を認めた大津地裁決定を支持し、検察側の即時抗告を棄却する決定を出しました。しかし、検察が特別抗告したために、再審の扉はまだ開いていません。
2018年7月11日、大津地裁(今井輝幸裁判長)は再審開始を認める決定をした日から、すでに6年近い日々が無為に過ぎています。ちなみに、大津地裁決定は「警察官の暴行や脅迫で自白した疑いがある」と自白の信用性を否定したています。袴田事件もそうでしたが、冤罪は密室でつくられるという真実がここでも明らかになっています。
http://enzaibusters.seesaa.net/article/503167041.html