阿部 治正

 

昨日は13時からおおたかの森駅自由通路、そして18時からは初石駅の駅頭で、全統一クリーンサービス分会の活動の支援を行いました。千葉県や流山市の委託企業による労働者への不当解雇、違法なごみ収集運搬を正すための活動です。多くの市民の皆さん、通勤電車から降りてくる皆さんがビラを受け取り、また組合員に直接話しかけてきてじっくりと訴えを聞いてくれました。そしてここでも、会社社長の親族の方が声をかけて来て、今の会社の状況について語ってくれました。何人かの元従業員の方たちとも偶然にお会いし、お互いの近況を語り合う事も出来ました。以下は、組合員の皆さんがかわるがわるマイクを握って訴えた、大まかな内容のメモです。

こんにちは、私たちは、全統一という労働組合とその支援者です。皆さんも、毎日のゴミ出しをされ、時には大きい粗大ごみなども流山市に収集してもらっていると思います。私たち市民の暮らしになくてはならない重要な市の業務です。そこで労働者が行っている作業も、市民の皆さんにとっては無くてはならない大変に大切な仕事です。

 

ところが流山市では、長い間、ごみや廃棄物の収集運搬を市から請け負った会社が、市が定めた仕様・ルールを無視し、それどころかゴミや廃棄物の収集や運搬に関わる法律まで無視して、本当にひどいことを行ってきました。

 

今日、この場でチラシの配布を行っている私たちは、そのごみの収集運搬の会社で、その現場で働いてきた労働者です。ですから、流山市のゴミや廃棄物の収集運搬の実情を一番よく知っています。会社の命令によっていかにでたらめなことが職員に強制されてきたか、このことを最もよく分かっています。

例えば、一般ごみの中に決してませてはいけない粗大ごみや廃棄物を混入させる、粗大ごみを市民からおカネをとって預かりながら、それを市のクリーンセンターに持ち込むときには、剥がれた落ちた有料処理券を溜めておいて、それを貼り付けて、つまり必要な料金を支払わないで処理をさせる、等々というようなやり方です。

 

このゴミの収集運搬で働いていた労働者は、こんなでたらめなこと、違法なことを続けさせていてはいけない思い、流山市に対して指導をして欲しいと訴えました。会社が、どんなにでたらめなことを行っているかを知らせる、これは「公益通報」と言われていますが、自分が働いている会社の不正や違法行為を正すために声を上げました。

 

しかし会社は、流山市のずさんなチェック体制、形式的な対応などにも守られながら、そのでたらめな収集運搬のやり方を隠し通してきました。そしていよいよ隠し通すことが出来なくなって、2023年の1月に、千葉県からおとがめを受けて、収集運搬の認可を取り消し動きとなりました。

ところが会社は、今までのやり方を改めるどころか、県から認可を取り消された途端、働いている従業員30名の首を切るという暴挙を行いました。労働者は、自分たちの批判や問題提起を受け止めて、本来の正しい、法律に則ったゴミや廃棄物の収集運搬を行うべきだと言ってきた、その提案を完全に無視し、逆に労働者の解雇という、無法の上に無法を重ねるような暴挙に出ました。そういう中で、労働者は、自分と家族の生活を守るために、そして流山市のゴミや廃棄物の収集運搬の業務をちゃんと法に則った、正しいルールのもとに行わさせるために、立ち上がりました。立ち上がって、労働組合を作り、いま労働争議を行っているところです。

 

これまでこの会社が行ってきたことがどんなにひどいことか。そのひどい仕事を正そうとしてきたて労働者が現場から声を上げてきたこと。また、違法な収集運搬などを理由に千葉県から認可を取り消されたことを理由として、労働者を解雇するなどと言うことは絶対にあってはならないこと。また解雇の条件を不当に低いレベルに設定し労働者に押し付ける。こんなことは許されないこと。会社も流山市も現場の労働者の声を聴くべきだと訴えています。詳しいことは、いまお配りしているチラシに書いています。ぜひお読みください。