ガザ南部の病院で「集団墓地」、283人の遺体 イスラエル軍撤収後 

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ガザの病院敷地内から200人の遺体、

イスラエル軍が3月下旬から包囲・攻撃

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ナセル病院の敷地内に埋められた遺体に集まるガザ住民(21日)=写真はロイター

ナセル病院の敷地内に埋められた遺体に集まるガザ住民(21日)=写真はロイター© 読売新聞

 

 【カイロ=田尾茂樹】AFP通信によると、パレスチナ自治区ガザの民間防衛当局は22日、南部ハンユニスのナセル病院の敷地内から最近3日間で約200人の遺体が見つかったと明らかにした。イスラエル軍に殺害された後、埋められたと説明している。

 

 当局が身元確認を進めながら、遺体回収作業を続けているという。イスラム主義組織ハマスの報道担当者は、病院で発見した遺体が283人に上るとした上で「市民への犯罪に関する国際的な調査を求める」と訴えた。ナセル病院では、ハマスの戦闘員が集結しているとしてイスラエル軍が3月下旬から周辺を包囲し、激しく攻撃していた。

 

 一方、イスラエル軍は22日、昨年10月のハマスの奇襲を防げなかったことを理由に参謀本部諜報(ちょうほう)局のアハロン・ハリバ局長が辞任すると発表した。主要紙ハアレツによると、奇襲を巡り軍高官が引責辞任するのは初めて。ハリバ氏は辞表で「戦争の責任を永遠に負う」と表明した。後任が決まり次第、交代する。

 

 イスラエルではハマスの奇襲で約1200人が死亡したほか、拘束された人質約250人のうち、今も約130人が戻っていない。奇襲を事前に察知できなかった情報機関の責任を追及する声が上がっていた。