阿部 治正

 

今日は、11時から12時過ぎまで、千葉駅頭で「共同テーブルちば」による街頭活動を行いました。私は、司会として4人の弁士の皆さんの合間合間に、おおよそ以下のようなことを話しました。

 

私たちは、「共同テーブルちば」です。千葉駅頭で、毎月一回「新しい戦前にさせない」ための活動を行っています。まさに日本を再び戦争をするような国にしないようにするための活動です。日本が再び戦争をするなどということは、考えられないことでしょうか。昨今の政府の動きを見ていると、そうとは言えない状況がどんどん広がり、急速に進んでいます。

 

例えば、中国や北朝鮮の脅威をことさらに強調し、それを煽りながら、日本の軍事力強化を推し進めています。よりにもよってかつて日本が侵略、蹂躙した国々を、危険な敵だと言い募る厚かましい理屈です。一昨年暮れの防衛三文書の閣議決定。それに弾みを得て、沖縄をはじめとする全国の米軍基地や自衛隊の基地がさらに強化され、他国に先制攻撃をするための長距離ミサイルの大量購入と配備、日米の軍事協力の一層の強化、日本の経済の軍需依存の拡大、日本と他の国との武器・兵器の共同生産、それを他国に輸出しようとする動きが強まっています。

 

千葉県内、私たちの身近なところでも、軍拡や戦争準備の動きが進んでいます。木更津駐屯地におけるオスプレイの配備、幕張メッセでの国際武器見本市の毎年のような開催。こうした動きにストップをかけなければ、日本はまた戦争の主要な当事国になってしまいます。

 

日本政府や財界が中国や北朝鮮などの隣国を敵視する動きにストップをかけることは、私たち国民・市民の自由を守るためにも絶対に必要なことです。どこかの国を仮想敵に見立てて、この敵に備えて国民は結束せよと煽る動きは、戦前にもあったことです。当時日本は暗黒の時代で、民衆の様々な権利が徹底的に押さえつけられ、ものの言えない時代でした。今の政府の動きを見逃していたら、日本は再び戦前のよう自由にモノが言えない国になってしまいます。

 

そればかりではありませんこれまでは、企業の競争力維持強化のためだと言って、労働者や市民は低賃金、過重労働、格差と貧困の拡大を押し付けられてきました。それに加えてさらに、軍事力の強化、国力の強化のためだと言って国民に増税を強いたり、社会保障や福祉や国民の暮らし全般が犠牲にされる国になることを意味します。

 

イスラエルによるパレスチナの人々、ガザの人々に対する大量虐殺。すでに、3万数千人の人が殺され、何十万人もの人々が身体を損壊されました。この残虐行為は、これからますます激化しそうです。これにテコ入れをしているのがアメリカです。日本政府がいままさに軍事同盟を強化する必要がある、ともに中国などと戦う必要があると言っている相手は、パレスチナでイスラエルと一緒に民族抹殺の理不尽な残虐行為を行っているアメリカです。アメリカの正義がどういうものかは、このひとことを見れば明らかです。強大な軍事力を持てば、それを使って他国の人々を脅かす、他国に攻め込んでしまう。これは、日本が実際に過去にやってしまったことです。そのことを未だに反省をしていない日本の政府や日本の財界の軍拡は、本当に警戒しなければならない問題です。

 

多くの皆さんは、自民党の政治資金パーティ・裏金作りに呆れ、怒っていると思います。これは、自民党の古くからの金権・腐敗、脱法行為や違法行為を平然と行う体質が安倍政治の下でさらに大きく広がった問題です。私たち庶民は、賃金や報酬は一円も残らず把握されて、税金や社会保険料を徴収されるのに、政治家は何千万円、何億円の裏金を何に使っても、申告も必要が無くて、税金も一銭も払わなくて済むということです。

 

紅麴の健康被害問題はどうでしょう。安倍政権下の規制緩和政策が健康や命までおろそかにしてしまった問題です。「世界で一番企業が自由に活動できる国づくり」を標榜して、金儲けのためなら健康も命も軽んじて恥じない風潮に大きく扉を開いたのです。紅麹問題は、企業は自由に任せるのが経済の活性化や発展のためには良いことだという考え方は間違いだという事を、事実をもって示しているのです。

 

共同テーブルちばとともに、軍拡と戦争準備、働くものへの犠牲転嫁の政治にに反対しましょう。