【Bunnmei の一言】
岸田総理の“パーティー”疑惑について、後援会長が新たな証言を提供したとの報道がありました。この問題は、岸田総理自身のパーティーについて、主催者とされる「祝う会」の代表である後援会長が関与していたという疑惑です。
具体的には、岸田総理のパーティーを巡る疑惑では、「祝う会」の代表と岸田総理の後援会長が同一人物であると指摘されています。また、神戸学院大学の上脇教授が、このパーティーが政治資金規正法違反にあたるとして、岸田総理や後援会長らを刑事告発したとのことです。
そして、岸田事務所の関与については、「岸田事務所の秘書がとりまとめは間違いない」との証言があると報じられています。これにより、岸田事務所がこの会の主催に関与をしていたことがかなり決定的となりました。だとすれば「政治資金規正法違反」となります。岸田政権の崩壊は避けられませんね。(了)
「岸田事務所の秘書がとりまとめは間違いない」岸田総理の“パーティー”疑惑 後援会長が新証言【報道特集】© TBS NEWS DIG_Microsoft
解明が進まない自民党の裏金問題。議員の処分が検討され始めましたが、岸田総理自身のパーティーにも疑惑が浮上しています。パーティーの主催者とされる「祝う会」の代表で、後援会長でもある渦中の人物が番組の単独取材に応じました。
岸田総理のパーティーを巡る疑惑 主催の任意団体代表は岸田総理の後援会長と同一人物
3月17日、裏金問題で政治不信が高まる中で開かれた、自民党大会。
岸田総理
「私自身が先頭に立って、自民党改革、改めてお約束いたします」
その岸田総理にも自身のパーティーを巡る疑惑が浮上している。
2022年6月、広島市のホテルで開かれた、「衆議院議員 岸田文雄先生 内閣総理大臣就任を祝う会」。
会費は1万円で広島県の知事や経済団体トップらが発起人となり、約1100人が出席したという。
主催は「祝う会」という名の任意団体としている。
国会でこれが政治資金パーティーにあたるのではないかと追及された。
実は、祝う会の代表と岸田総理の後援会長は同一人物だ。
岸田総理
「事務の実態はこれは当然任意団体として行ったものであり、うちの事務所がこの会を主催したということは、実態と全くあっていないと認識をしています」
派閥による裏金問題を指摘した神戸学院大学の上脇教授は、2024年2月、このパーティーが政治資金規正法違反にあたるとして、岸田総理や後援会長らを刑事告発した。
神戸学院大学 上脇博之 教授
「収益を見込んだ政治資金パーティーを開催する場合は、(政治資金パーティーだと)告知をして、会費を徴収しないといけない。ところが政治資金パーティーだと銘打っていないし、岸田さん本人も政治資金パーティーではないと否定している」
だが、上脇教授が入手した「祝う会」の案内状にはこんな記載があるという。
神戸学院大学 上脇博之 教授
「一番最後のところに連絡先があります。岸田文雄事務所が連絡先になっていて、電話番号も後援会の電話番号になっている。寄付を受けたと書いてるけど、本当は主催者は、後援会だとなると、嘘の記載になっちゃうんですね。虚偽記入罪が成立する。任意団体が主催者ではなくて、岸田文雄後援会が、本当の主催者だったんではないかと」
渦中にいる後援会長と祝う会の代表を共に務める人物が報道特集の取材に応じた。
後援会長「変な話全部、岸田事務所でやったといえばやったよね」
Q.祝う会の実態は?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「実態はないよ。言ってみれば」
Q.事務所が基本的に運営をやっていた?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「そうそう、そういうことになるわね。変な話全部、岸田事務所でやったといえばやったよね。
(祝う会は岸田事務所の)秘書がとりまとめというか、仕切りをしてくれたというのは間違いない。開催をする段取り、式次第等については相談を受けたよ。それについてはこれでええよと(秘書に)指示はしたよ」
会の取り仕切りは、岸田事務所が行っていたことを認めた。「祝う会」は、案内状を送り、出欠の返事を集めたという。
さらに問題視されているのがこの会の金の流れだ。
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政治家は政治資金パーティーを開催した場合、政治団体などの収入として政治資金収支報告書に記載しなければならない。
だが、祝う会は任意の団体としており、収入が1000万円未満なら基本的に報告する義務はない。
Q.パーティーで得た利益はどのようにしようと思っていた?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「それはご祝儀だね」
Q.ご祝儀として岸田総理に渡す?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「うん」
Q.岸田総理の事務所にお金が全部行っていたわけですよね?口座から
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「そうですよね、それは祝い金としてね、祝儀として。(収入は)1万円会費だったけど、900万円弱だった」
Q.自分で収支の計算をしていたんですか?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「違う。収支報告書を見せてもらった」
Q.どこから?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「岸田事務所から」
後援会長は、「祝う会」の収入は900万円弱で、岸田事務所の秘書に全額預けたという。
だが、岸田総理の収支報告書には321万円の寄付を受けたと記されている。
Q.321万円は、政治資金パーティーで集まったお金なんじゃないのか?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「政治資金のパーティーかどうかは、わしには判断がつかん」
Q.祝う会のパーティーは、岸田総理の収支報告書に記載して報告すべきだと思わないか?
祝う会の代表 岸田総理の後援会長
「それはなんの基準でそうなるかがわからない」
祝う会のパーティーを主催したのは、実質岸田事務所ではないのか、番組が岸田事務所に取材すると…
岸田事務所は、「『祝う会』の出欠や会費の振込先は、弊事務所ではなく、『祝う会』事務局となっているところであり、開催主体は弊事務所や関係政治団体ではありません」などと回答した。
ダンサー懇親会 川畑県議はダンサーの独断と一度は関与を否定するも取材すると
国民が政治不信を抱く問題は、地方政界でも起きている。
2023年11月、自民党和歌山県連が主催した青年局の懇親会に、露出の多い衣装の女性ダンサーを呼んだことが発覚。
ダンサーを呼んだのは、川畑哲哉・県議会議員。世耕参院議員の元秘書で、自民党和歌山県連の青年局長だった。
ダンサーを呼んだ意図をこう語っていた。
川畑哲哉 県議(3月8日)
「多様性・ダイバーシティーというところ、しっかりとテーマをもって、問題提起としてインパクトがあるかとか、いろんな面から検討して件のダンサーをお招きした」
川畑県議は、多様性の問題提起としてダンサーを呼んだと弁明。
さらに、水着のような衣装や、フロアに降りて参加者と絡む演出は、事前に依頼しておらず、ダンサーの独断で行われたものと関与を否定してきた。
川畑県議の主張は本当なのか。私たちは懇親会に参加した複数のダンサーを取材することができた。懇親会について聞くと…
懇親会に出演したダンサーA
「イベントに派遣されて踊る時、衣装や演出については依頼者とよく相談するし、今回のような堅いイベントで、ダンサーが勝手にステージを降りたり、絡んだりすることはまずないです」
懇親会に出演したダンサーB
「依頼通りにやっただけなのに、私達から絡みに行ったように言われている。誹謗中傷も受けて、ダンサーはみんな傷ついています」
村瀬キャスターが川畑県議本人に聞いた。
村瀬健介キャスター
「和歌山県議会の中です。川畑議員の話を聞きます。その問題提起とおっしゃいますけれども、ダンサーを呼ぶことで、どういった問題を提起しようとされてたんですか?」
川畑県議
「(・・・)。ごめんなさい。もう一度お願いします」
村瀬キャスター
「どういった社会課題であったり、政治課題、何を解決するべき問題として提起したかったんですか?」
川畑県議
「彼女たちのプロフェッショナリズムと申しますか、やはり真剣にダンスをされています。ただ、私達の日頃の暮らしの中で、なかなか馴染みのないチームなのかなというふうに思いました。それを現場で見ていただくことで、皆様からのどのようなご反応というか、ご解釈をいただけるのかなという思いがありました」
問題となっている衣装や演出については…
川畑県議
「詳細にオーダーをしたことはございません」
村瀬キャスター
「ダンサー側の判断で行ったと?」
川畑県議
「事前の私の準備不足もあり、大変ご迷惑をおかけしたと思っています」
村瀬キャスター
「いや、それはダンサーの判断で行ったと川畑議員はいま説明されるわけですね」
川畑県議
「はい」
村瀬キャスター
「私たちがダンサーに取材しますと、性的な演出をする際にはダンサーの判断でやることがないと、 主催者側の指示がない限り、ステージを降りて、お客さんに絡むようなことはしないというふうに言ってますけれども」
川畑県議
「そうなんですね。フロアに降りるということは、もしかしたら私の方から申し上げたかもしれません」
村瀬キャスター
「つまり、そういうことを指示されたということですね」
川畑県議
「はい。可能性があります。記憶をたどりますと、私の方からオーダーした可能性が高いです」
「見た瞬間、うわってなった」 8年前もダンサー懇親会 露出の少ない衣装にすると約束するも
自民党の懇親会で、ダンサーに露出の多い演出を依頼したことを認めた川畑県議。
取材を進めると、8年前にも同じ問題を起こしていたことが明らかになった。
2016年、和歌山県の青年会議所で、当時理事長を務めていた川畑県議は、その懇親会に今回と同じダンサーグループを呼んだという。
和歌山で運送会社を経営する大原有加さん。青年会議所で川畑県議と活動していた。
川畑県議がダンサーの出演を提案した時のことを、こう語る。
大原有加さん
「ちょっと露出が高いと、私達の方で気になったので、それを理事会で意見させていただいて、そしたら川畑くんの方から当日は露出を控えめにするという条件のもとで、ダンサーの方たちもOKを出させていただきましたが」
大原さんらが反対すると、川畑県議は露出の少ない衣装にすると約束した。
しかし…
大原有加さん
「当日ふたが開いたら、結構な露出をしていたので、私自身も見た瞬間、うわってなった。女性の立場としては理解ができないし、女性メンバー2人と賛同されてない男性メンバーもふくめて部屋の中から退出した形になります」
女性参加者3名と一部の男性参加者が部屋を退出。後日、川畑県議に抗議すると謝罪があったという。
大原有加さん
「私たち女性の立場として意見を言ったら、川畑くんの方から謝罪の方があったので、悪いと思ってくれてるんだったら、もう今回はそれでいいとしようって思いました」
同じ問題が繰り返されたことについて大原さんは…
大原有加さん
「青年会議所(JC)や政治(の場)で、もう少し女性の人数が増やされて、女性目線での発言も増えていければ、こういう問題もなくなってくるのかなというふうに思います」
過去にも抗議を受けた演出を今回も繰り返したことについて改めて問うと…
村瀬キャスター
「ああいう演出が行われることは承知の上で、川畑さんはお願いしたんじゃないんですか?」
川畑県議
「そうです」
村瀬キャスター
「そうですよね」
川畑県議
「そういうパフォーマンスをして頂くべくお招きしました」
村瀬キャスター
「多様性について学ぶんだったら、いろんな多様な視点から、その会議のあり方が本当に人を傷つけてないかと考えるもんじゃないんですか。それでも問題提起としてしようと思ったんだという説明は、撤回されない? 」
川畑県議
「今からということでしょうか?申し訳なかったなと思います」
この懇親会には、自民党の国会議員も出席していた。
いま、自民党は裏金問題については、関わった約80人の処分を検討しているが、岸田総理は自身も含め、厳しい処分を下すことができるのか。
神戸学院大学 上脇博之 教授
「裏金問題の処分をするって言ったときに、自分が裏金問題を抱えてるわけですよ。ほとんど自民党に自浄能力がない。そういうことになるんじゃないかなというふうに予想しています