【管理人の一言】

靖国神社は続々出てくる自衛隊の「靖国派」の精神的クーデター事件。

 

日本国内では上記の米国や日本政府の思惑を超えて右傾化と軍事強化・軍拡の流れが強まっています。これこそアジア最大の危機に成長する可能性があり、最大限警戒すべきことです。

 今年になりこんな報道がなされました。「陸幕副長ら靖国集団参拝・・数十人 通達違反か、防衛省調査」(日経)。

 しかも公用車での参拝であり、自衛隊幹部・隊員の公式参拝とみられ、内規により禁じられてきました。日本の海上自衛隊の司令官と隊員が、これまた去年五月に靖国参拝を敢行したと報道されました。

 靖国神社はA級戦犯が祭られておりアジア諸国の感情を逆なでにすることもあり、天皇すら参拝を避けてきたのです。靖国神社は戦前・戦中には天皇制を思想的に支える国家神道の中核と位置付けられ、戦死し「靖国の英霊」になることを最大の美徳として宣伝し、侵略戦争に動員するための精神的な支柱でした。

 それにもかかわらず今回(いや数回目か?)軍隊の幹部が部隊を引き連れて公用車で参拝したことは挑戦であり、精神的クーデターを軍部内に巻き起こす意図があったと推測されます。許しがたいものです。厳重な処分が必要でしょう。

 日本の社会的・経済的停滞に対する不満や、成長するアジア諸国への劣等感にとらわれた一部の国民や、それを政治利用したい高市早苗のような反動政治家が野望をたくましくしています。沖縄を含む南西諸島での戦争を煽り立て、自衛隊内部にもそれに呼応する「靖国派」が台頭する気配です。

 

つまり、軍隊みずから兵士に「死ぬ覚悟」をすり込もうとしているのです。軍事予算倍増と言う歴史的転換と相まって、米国の利益誘導や自民党政局の主導権争いを超えた、右派・軍部の独自の動きを警戒すべきです。(了)

国家神道の全国の神社が、靖国神社とともに皇民化政策の柱! | ワーカーズ ブログ (ameblo.jp)

自衛隊「靖国派」による精神的クーデターではないか! 組織的参拝「戦う覚悟」 | ワーカーズ ブログ    (ameblo.jp)

 

 

自衛隊、靖国神社に集団参拝…「事実上の命令」

 : 日本•国際 : hankyoreh japan (hani.co.kr)

 

東京都千代田区にある靖国神社=東京/AFP・聯合ニュース

 

 

 日本の海上自衛隊の司令官と隊員が遠洋練習航海に先立ち、太平洋戦争のA級戦犯が合祀されている靖国神社に集団参拝したことが分かった。自衛隊は個人の自由意志だったとしたが、「事実上の命令」だとする批判が出ている。

 

 朝日新聞は、昨年5月17日に日本の海上自衛隊の幹部候補生学校の卒業生165人を対象に東京九段下の近くで研修が行われ、休憩時間に希望者が制服姿で靖国神社に集団参拝したと、21日報道した。希望者は事前に募集され、練習艦隊が停泊していたふ頭から神社の近くまで官用バスで移動したと報じた。

 

 これらの参拝は昨年7月の靖国神社の社報にも掲載され、社報には制服姿の隊員が参拝する写真とともに「航海に先立ち正式参拝した」と記されている。また、「(遠洋練習航海は)昭和32年(1957年)以降実施され、今回で67回目となる。出発前には当神社へ正式参拝に訪れている」としている。自衛隊の集団参拝が定例的に行われていたのではないかという疑惑が提起された。練習艦隊には海上自衛隊の幹部候補生学校の卒業生が配属され、遠洋練習航海は約6カ月の間に各国を訪問するプログラムだ。

 

 海上自衛隊のトップである酒井良海上幕僚長は、20日の記者会見で「練習艦隊として公式参拝したということではない。研修の合間に個人が自由意思のもとで私的に参拝した」とし、「問題視することもなく、調査する方針もない」ことを明らかにした。自衛隊員が、日本の侵略戦争を美化する様々な物品が展示されている戦争博物館「遊就館」を訪問したかについては、「研修として訪問していない。自由時間に行ったかは把握していない」と述べた。1974年に定められた「宗教上の礼拝所に対して部隊参拝すること及び隊員に参加を強制することは厳に慎む」とする日本の防衛省の内部規定(通達)に違反するものではないという主張だ。

 

 しかし、日本の軍事専門家は「事実上の命令」だと批判した。軍事評論家の前田哲男氏は朝日新聞に「参拝の意思を聞く機会があっても、卒業したばかりの実習幹部にとって参拝を拒否するのはかなり勇気が必要だろう」としたうえで、「事実上の命令だと言える」と強調した。この問題を初めて報道した日本共産党の機関紙「赤旗」は「自衛隊による靖国神社の集団参拝は、旧日本軍への回帰を懸念させる」と批判した。

 

 これに先立ち、小林弘樹陸上幕僚副長と自衛隊員数十人が先月9日に靖国神社を集団参拝した事実が明らかになり、議論になった。陸上幕僚副長は、韓国の陸軍本部に該当する幕僚監部で2番目に高い職位だ。

 

 東京都千代田区に建てられた靖国神社は、1867年の明治維新の前後に日本で繰り広げられた内戦と、日本が引き起こした数々の侵略戦争で天皇のために命を捧げた246万6000人あまりの英霊をたたえる施設だ。そのうちの約90%は、日本の太平洋戦争(1941年12月~1945年8月)に関連している。この戦争に責任があるA級戦犯14人は、1978年の合祀儀式を経て靖国に合祀された。そのため、日本の現職首相や政治家たちが靖国神社に参拝すると、日本が侵略戦争を反省していないという意味に解釈され、周辺国が反発するなど大きな外交的問題になってきた。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )