分解可能な扇風機と異なり、一般的に清掃が困難と言われるタワーファン。
基本的に清掃の事は全く考慮されていない製品が殆どです。
そのタワーファンを水洗いしてみました。
製品名はTWINBIRDのEF-D942。
発売は2011年ですから、12年前の製品です。
購入した時期は定かではありませんが、10年以上経過しているでしょう。
保証期間は勿論、既に補修部品の保管期限も切れています。
清掃については、取扱説明書に「丸洗いは絶対にしないで下さい」「水にぬらさないで下さい」と書かれており、公式には外から拭く程度しか出来ません。
ですが、フロントグリルの埃が気になるので水洗いする事にしました。
10年ものですから、壊れても諦めがつきます。
同じTWINBIRDに内部のシロッコファンを取り外して洗える製品もあるのですが、マイナスイオン機能無し、ルーバーは手動という製品のようです。
フロントグリルの事は考慮されていませんし、機能的にも落ちるので買い換え対象という感じではありませんね。
それでは、早速洗ってみたいと思うます。
まず、台座を外します。
そして横に寝かせます。
次に、リアフィルター(と言っても単なる格子なので濾過機能はありません)を外します。
すると、シロッコファンが見えてきます。
ブレードの裏側まで埃がびっしりです。
フロントグリルだけのつもりでしたが、こちらの汚れの方が大問題です。(汚れが余りに酷いので画像は自粛します)
ファンの埃を洗濯機用のこんなブラシ(ブラシ部分は幅1.7cm長さ3cm)で落としてみます。
プレードのふちは多少綺麗になりましたが、あくまで多少で、そもそもファンブレードの裏側の埃にはアプローチ出来ません。
そこでいよいよ水洗いです。
ファンの構造としては、上部に操作部と表示部、中間がファンとグリル、下部がモーターと電源といった感じです。
出来るだけシロッコファンとフロントグリル以外に水が掛からないようにしたいので、横に寝かせたまま洗います。
まず、洗剤(マジックリンの方が強力だと思いますが、今回はマイペットを使用しました)をシロッコファンのブレードの裏にもしっかりスプレーし、数分置きます。
続いて、フロントグリルにも洗剤をスプレーします。
それからシロッコファンの洗剤をシャワーで洗い流します。
洗剤や埃が残るとカビの温床になるので、しっかり洗い流します。
続いてフロントグリルを流します。
水を切ろうと傾けると、どこかに水が溜まるようで水が出て来ました。
なので、何度か繰り返して流しました。
洗い終わったら、水平にしたまま乾燥させます。
8時間くらい乾燥させた後、リアフィルターや台座を組付け、コンセントに。
ピッと音がして通電しました。
電源ONでファンが回転し始めました。
マイナスイオン機能や首振り機能、電動ルーバーも正常に動いています。タイマーやモード切替も大丈夫なようです。
丸洗いとまではいっていないと思いますが、水洗いも意外と行けるものだな、というのが率直な感想です。
年数が経っていて、壊れたら壊れたでその時まで、と思える場合は、自己責任で水洗いするのもありかも知れません。
お勧めはしませんが。
でもどうしてフロントグリルを取り外し出来るようにしていないんでしょう?
実際に数年使ってみればフロンドグリルにも相応に埃が溜まる事は分かると思うのですが。
内部のファンと違って見て見ぬ振りは出来ない場所ですから、自分達でも何年か使ってみて次機種を設計して欲しいものです。
ともかく、これでサーキュレーターに続いて、タワーファンも綺麗になりました。