アルファタウリが今季獲得したデ・フリースを解雇し、後任としてレッドブルのテストドライバーであるリカルドをレンタルで起用する事になりました。
デ・フリースは、F2参戦初年度ランキング7位、2年目4位(この年のチャンピオンはラッセル、2位はノリス、3位はアルボン)、3年目の2019年にタイトルを獲得(この年の2位はラティフィ)したものの、この年はF1に昇格出来ませんでした。
2020年からフォーミュラEに参戦、初年度ランキング11位、2年目にタイトルを獲得し、2022年はフォーミュラEに参戦する傍らメルセデス、マクラーレン、アストンマーチンのテストドライバーやリザーブドライバーとなり、そして病欠したウイリアムズのアルボンの代役としてモンツァで9位に入り、注目される事となりました。
ガスリーがアルピーヌに移籍し、後任として狙ったコルトン・ハータのスーパーライセンスが認められなかった事で手詰まりとなったアルファタウリが今季から起用したものです。
シーズン開幕前は、2つのタイトルを持っている事などから、ヘルムート・マルコなどは、アルファタウリの今季のチームリーダーはデ・フリースと公言するくらい期待されていました。
が、残念ながら、ほほ全ての予選、決勝で角田の後塵を拝し、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは起用に反対だったとか、イギリスGPを前にマルコが、オランダGPの前には決める、とコメントするなど厳しい状況になっていました。
開幕前は持て囃されていたデ・フリースですが、個人的には後述のような理由で、騒ぎ過ぎだと思っていたので(ブログにも書いたような気がするのですが、見つけられませんでした)、角田より遅い事に関して全く驚きはありません。
F2タイトルを獲得していますが、前年の1~3位の速いドライバーが抜けた為、転がり込んできたタイトルとも言えます。
2位がラティフィだったのですから、F2史上ワーストに近い不作の年だったのではないかと思っています。
また、フォーミュラEも初年度は11位と中団に埋もれています。
そして、モンツァの9位。ウイリアムズのマシンは言わずと知れた直線番長ですから、中団以下のマシンが直線で抜くのは至難の業です。もう1台もラティフィじゃなければ、15位などでは無くもう少し上でフィニッシュ出来ていた可能性が高いと思います。
乗っていきなり速いタイプのドライバーでは無さそう、評価された時の比較対象はいつもあのラティフィ、と考えると高く評価する方が難しいかと。
マルコはイギリスGPを前に、オランダGPの前には決める、つまり猶予はあと3戦と言っていた訳ですが、これは3戦連続で角田を上回らなければ解雇という意味だったと考えれば、イギリスGPの予選で解雇は決まっていたのかも知れません。
とは言え、マルコの見る目の無さが招いた不幸とも言えます。
その場合、他に乗せたいドライバーは居なかった訳ですが。
リアムで良かったんじゃないの?という気もします。