先週末から今週初めのF1 2022シーズンは、
-ハンガリーGP直前に4度ドライバーズタイトルに輝いたセバスチャン・ベッテルが突如引退を発表
-ハンガリーGPはF1屈指の抜きにくいサーキットであるハンガロリンクを物ともせずマックス・フェルスタッペンが予選10番手から優勝
-その翌日、アロンソがベッテルの抜けたアストンマーチンへの移籍を発表
(アルピーヌはその事実をプレスリリースで知った模様)
という怒涛の週末週明けでした。
これでアルピーヌのリザーブを務めるオスカー・ピアストリも来季アルピーヌで決まりかなと思ったら、
-アルピーヌが来季ピアストリの起用を本人のコメント無しで発表
-ピアストリが、アルピーヌの発表は自分の同意を抜きでされたもの、契約もしていない、来季アルピーヌでは走らない、とコメント
アルピーヌはピアストリとの契約の優先権を主張しているのですが、一方でリカルドが戻って来ても拒まないとも言っていたり、史上稀に見るドタバタ劇となっています。
法的根拠に自信があるのなら、別のドライバーを検討する必要はありませんから、実際には言っている法的根拠はかなり脆弱なものなのだと思います。
背景としては、
先週末まではアロンソ残留が濃厚と思われていて、ピアストリはウイリアムズにレンタルと言われていました。
ピアストリとしては、競争力のあるチームで走りたいという希望を無視してウイリアムズを押し付けようとするアルピーヌに不信感を抱いていたのでしょう。
ウイリアムズで走るくらいなら、自分でより競争力のあるチームを探そうと(一説によるとマクラーレンと)交渉し、契約直前か仮契約くらいまで行っていたのだと思います。
ですが、複数年契約を希望したアロンソに対し、最悪でも2024年にはピアストリを乗せたいアルピーヌが単年契約を主張し、最近のオコンの走りに切れ気味のアロンソがアルピーヌを見限る事になりました。
そこでアロンソに捨てられたアルピーヌが慌ててピアストリ起用を発表したものの、ピアストリも既にアルピーヌを見限っていたという事なのだと思っています。
あと、ピアストリの行き先として、マクラーレンでは競争力が十分では無い、ハミルトンが引退してメルセデスの後釜にピアストリ、なんて事を言う人も居るようです。
確かに、マクラーレンはインディでアレックス・パロウとの契約で揉めてますし、コルトン・ハータやらインディドライバーの起用も噂されていますから、行き先として最適とは言えないかも知れません。
という訳で、次に去就が話題になるのは、ドライバー2人に三行半を突き付けられたサフナウアーかも知れません。
さて、このドタバタ劇のある意味キーパーソン、ウイリアムズ(このチームが十分速ければ恐らくこんな事にはなっていないので)がアルボンの残留を発表しました。
それを受けて、
-アルボンが、ウイリアムズの発表は自分の同意を得てされたもの、契約もした、来季ウイリアムズで走る、とコメント
しています。
この構文、ちょっとした流行りになっているようです。
ウイリアムズのもう一人はメルセデスの推すデフリースか速さは岩佐歩夢のお墨付きのサージェントのどちらかでしょうね。
ポイント圏内で走っていて自爆、ポイント圏内で走っていて同士討ち、その後のアップデートも不発の角田は大丈夫かかなり心配ですが・・・
2025年までHRCのサポート継続がドライバーの人選にどの程度影響力があるか次第でしょうか。