F1 2022 アゼルバイジャンGPの予選が終わりました。
初日を終えたところで、各メディアが色々な記事を載せていますが、興味深いものを発見しました。
レッドブル&HRC密着:2セッションを同様の仕様で走りデータ収集。フェラーリはリヤウイング変更で最高速を稼ぐ
以下、斜体は引用
ラップタイムだけを考えれば、セクター1とセクター2をいかに速く走るかが重要となるが、そのためにはある程度ダウンフォースをつけたほうが速く走ることができる。しかしセクター3の全開区間で簡単にオーバーテイクを許してしまい、レースでは戦いにならない。
ラップタイムはフェラーリの方が僅かに速いものの、最高速でレッドブルに大きく劣り、オーバーテイクを許してしまう。
勿論、それ以外にもタイヤのデグラデーションが大きいと言った理由もありますが、開幕数戦のフェラーリvsレッドブルの構図そのものです。
すると2回目のフリー走行での最高速はルクレールが時速335.8kmと4番手に浮上。一方、チームメイトのサインツは時速328.1kmとルクレールから時速にして7km以上も遅い14番手のままだった。つまり、チームとして空力のセットアップが金曜日の時点で定まっていない様子だった。
「チームとして空力のセットアップが金曜日の時点で定まっていない」とネガティブな書き方をしていますが、FP2のトップタイムはルクレールなのですから、高ダウンフォースと低ドラッグの最高のバランスを見つけたという事なのでは無いでしょうか。
レッドブルは2人が同じセッティングだった為、ベストセッティングを見つけられていない可能性があると思います。
という訳で、予選のポールはフェラーリのルクレール、2位にペレス、3位はどうもマシンがしっくり来ないフェルスタッペン、4位サインツとなりました。
路面状態は奇数グリッドの方が良い筈なので、スタートでフェルスタッペンがペレスを躱すかも知れませんんね。
しかし、各車、ポーパシング?バウンシング?出まくりのFP1, FP2でした。
比較的穏やかに見えたのはレッドブルくらいで、メルセデスだけでなくフェラーリやアルファタウリも酷く跳ねていました。
ですが、上記の通り、ラップタイムの鍵はポーパシングの余り出ないセクター1/2の低速区間の為、アルファタウリのように跳ねているから遅いという訳では無いようです。
とは言え、何十周もあの調子で跳ねられたらドライビングに影響が出るのでは無いかと素人的には思います。
さて、FP1/2で2人ともトップ10入りして、好調なアルファタウリですが、ガスリーはその理由を「ダウンフォースが要求されない空力の影響が小さいコースだから」と言っています。
アルファタウリの今年のマシンは空力はダメダメですが、高速コーナーが少ないバクーのようなコースはその影響が少ないから速いのだと。
跳ね捲っても余りタイムに影響しないのはそういう理由もあるかも知れません。
ですが、他のマシンにも同じ事が言え、差が縮まっても上に行く事はないはずなのですが、初日だけで言うとフェラーリ/レッドブルの次の三番手を争う速さがあるように見えました。
メカニカルグリップはベスト・オブ・ザ・レストなのかも知れません。
その証拠?に、ガスリーがメルセデスの一角を崩す6位、角田が8位に入りました。
これをレースで中々生かせないが中団以下のチームなのですが、色々起きるアゼルバイジャンGPです。
跳ねまくる影響でドライビングどころか物理的にマシンにもトラブルが起きているようですし、あまり跳ねないレッドブルは別として、上位に色々起きると表彰台も夢では無いかも。