F1 2022 モナコGP 決勝はフェルスタッペンの「レインダンスが聞こえる」(1987年,吉川晃司)が天に届いたのか、1時間遅れてのスタートとなりました。
※レインダンス:雨乞いの踊り
全車エクストリームウェットでのローリングスタート。
セーフティーカー先導のフォーメーションラップ中にラティフィとストロールが単独で壁等に接触、ピットインしてラティフィはインターミディエイトに変えました。ガスリーとミックもこのタイミングでインターに変えています。
ガスリーのペースが上がって来たのを見て、アルファタウリは角田にもピットインの指示。
これが裏目に出て角田はその前4台もインターというトレインの中に埋没する18位まで下がってしまいました。
そうそう抜かれないモナコなのですから、角田に関しては周囲が交換するまでステイアウトするべきでしたね。
その後、ガスリーがウェットの2台をオーバーテイクするシーンも有りましたが、コース上でのオーパーテイクはこれくらい。
あとはタイヤ交換のタイミングでの順位変動になりました。
タイヤ戦略は、エクストリームウェット→インターミディエイト→ハードまたはミディアムというものでした。
上位陣では最初のタイヤ交換で交換をスキップしステイアウトしたサインツがトップに、ルクレールのアンダーカットに成功したペレスが2位に、以下ルクレール、フェルスタッペンと続きます。
次のタイヤ交換でペレスがオーバーカットに成功しトップ、2位サインツ、3位フェルスタッペン、サインツと同時に入ってしまい待たされたルクレールが4位となりました。
その後、ミックが大クラッシュ。赤旗となりました。
ギュンター・シュタイナーも相当怒っているようですが、ミックは車を壊し過ぎですね。速ければまだ許されるかも知れませんが、依然キャリアノーポイント。
後方を走っていてこれでは、F1に居場所が無くなってしまいそうです。
ベッテルの後任としてアストンマーティン移籍説もあるようですが、アストンマーティンくらい裕福なチームじゃないと耐え切れないようなペースで車を壊しています。
さて再スタート後は、3時間ルールが適用となり、ラストはほとんどの時間を4台が1秒以内で続くという感じでしたが、「ここはモナコ、モンテカルロ、絶対に抜けない!」事を再認識されられながら、ペレスの初優勝となれました。
インターで快走を見せたガスリーもホイント県内には届かず、11位スタートの角田は集中力が切れたのか最下位の17位に終わりました。
11位前後でスタートし、タイヤ交換で18位なんて順位に下がったマシンは他に居ませんでしたから、最初のタイヤ交換のチームの判断ミスが全てだったように思います。
クルマは、フェラーリ>=レッドブル>メルセデス
戦略は、レッドブル>=メルセデス>>フェラーリ>>>アルファタウリ
である事がはっきりわかったモナコでした。