F1 2022 スペインGP 予選が終わりました。
アップデートを入れ、ポーパシングが消えた事で、FP2ではトッブのルクレールから0.15秒前後遅れただけの2位,3位、FP3でもやはりルクレールから0.2秒前後遅れただけの3位,4位と復活の気配を見せ始めたメルセデスに注目が集まります。
今回入れたアップデートはフロア以外にもありますが、一番大きなものはやはりフロア。
リアタイア前の車体からステーで吊っているあたりのフロアサイドが金属製のジョイントで接続されているような感じになっています。
フロアが近付きすぎると上に動き、空気をフロア下に入れて、ダウンフォースを減らすのだとか。
フロアで適正なダウンフォースを得られるようになった事でリアウイングのドラッグを減らす事が出来、遅いと言っていた最高速も1,2を争うようになっています。
結果、タイヤにも優しいようで、ロングランも悪くなさそうです。
果して、結果は?
ポールポジションはQ3 1回目のアタックに失敗したルクレール。
フェルスタッペンに0.3秒くらいの差を付けました。
そのフェルスタッペンは2回目アタックの途中にエンジンがストールしかかってしまい、1回目のタイムでの2位となりました。
この2人に殆ど差は無いような気がします。
レッドブルですが、これまでの傾向は、第1セクターでタイムを稼ぎ、第2,第3セクターでフェラーリに追い付かれるというものでしたが、この1回目のアタックは低速コーナーの続き、フェラーリ有利とされる第3セクターで驚速でした。
パルセロナの第3セクターが速い車はモナコでも速いと言われていますから、モナコも期待できるかも知れません。
ただ、Q2までは従来の傾向だったような気がしますから、予選限定のセッティングなのかも知れません。
もし、このセッティングのまま、元々フェラーリより優位と言われていたロングランも行けるのなら、バルセロナもモナコもレッドブルのものかも知れません。
3位はサインツ。注目のメルセデスはルクレールから0.64秒差で4位にラッセルが来ました。5位のペレスを挟んで、6位にハミルトンです。
傾向としては、レッドブルから直線番長の称号を譲り受けたようで、第1セクターが速く、その貯金を第2,第3セクターで吐き出すような感じです。
7位はボッタス。ハミルトンとの差は0,1秒有りません。
これを考えるとメルセデスは間違いなく改善してはいますが、トップからは相変わらず0.65~0.75秒離されており、トップを争うよりアルファロメオと6位を争うレベルとも言え、逆襲とは言えないような気がします。
何より、第3セクターが遅いという事は、このままだと次戦モナコも苦戦必至という事ですから。。。
ただ、ロングランはフェラーリより良かったようですので、レースで今シーズン初めてフェラーリを食う可能性はありそうです。
その他、殆どアップデートが無く厳しい戦いになると言っていたアルファタウリの2人は角田君が13位、一説によるとPUトラブルでFP3をまともには知れなかったガスリーが15位に終わりました。
前戦でフルタンクのセッティングが決まらなかった角田君ですから、決勝も苦戦が予想されます。
更に一部でグリーン・レッドブルと呼ばれているアストンマーティンですが、ベッテル16位、ストロール18位と、本家と戦うどころか、中団の中でも後方に沈んでしまいました。
果して決勝はやはりフェラーリよりレッドブルの方が良いペースなのか、メルセデスがレッドブルも食ってしまうのか、そしてHRCのPUは大丈夫なのか、答え合わせは明日の22時スタートです。