タミヤ 1/20 グランプリコレクション No.7 ブラバム BT46です。
バーニー・エクレストンがチーム・オーナーだったブラバムず1978年の第3戦から投入されたゴードン・マレー作のマシンです。
プロトタイプは表面冷却のマシンとして開発されましたが、ボディ表面に発生する境界層により十分な冷却が行えず、モノコック表面に設置したアルミ製のヒートエクスチェンジャーが熱により収縮と膨張を繰り返しボディを変形させる等の問題もあり、プロトタイプの実戦投入は見送られたという経緯のマシンです。
このプロトタイプはフジミ模型からキットが出ています。
タミヤのキットはフロントラジエターに変更された実戦投入マシンです。
その後、改良型としてリアに大きなファンを付け、フロア下の空気を強制排気する事でダウンファースの獲得を目指したBT46B、通称ファンカーが第8戦に登場し、デビューウインを飾りますが、すぐに出走禁止となっています。
エンジンはアルファロメオの水平対向※12気筒エンジンを搭載しており、これが作りたくてこのキットを購入しました。
特に記述はありませんが、実際には180度V12エンジンでしょうね。
水平対向エンジンは、対になる気筒間のクランクシャフト位相角を180°とする事で、対の気筒同士が振動を打ち消しあい他の形式のエンジンと比較して低振動であるというメリットがある一方、クランクピンが気筒数分必要な為、クランクシャフトが長くなり、剛性面や重量面、サイズ面でデメリットがあります。
片側が完全バランスの6気筒である12気筒エンジンでは、水平対向エンジンは上記のデメリットしかない事になります。
そんな訳で、フェラーリもポルシェもスバルもF1エンジンでは皆180度V型を採用するなど、厳密な意味での水平対向12気筒エンジンは実際には存在しないようです。
ニキ・ラウダ車を作りました。
グランプリコレクション No.7と初期のキットという事もあり、平仮名が多かったり、個別の組立説明の塗装指示がタミヤカラーの番号では無く、色の名前であったりと、説明書に時代を感じます。
まず、アルファロメオの水平対向12気筒エンジンを作ります。
このエンジンを作りたかった気持ちに応えるかのように、プラクコード有り、パイピング有りと細かいキットになっています。
トランスミッションです。
タミヤのキットは今何を作っているか書かれているのがいいですね。
リアのブレーキはインボードタイプです。
エンジンにミッションを組付けます。
右端の棒?はリアウイングのステーです。
フロントのアップライト装着済みのモノコックです。
下側のフロントウイング/ラジエターを取り付けました。
シフトレバーの取付け位置が間違っていて、この位置だとシートが入りません。。。
モノコックにエンジンとシートを載せました。
シフトレバーの位置も修正しました。
リアウイングを取り付け、ドライバーを乗せました。
リアウイングはやや前傾して固着してしまいました。
アッパーカウルにデカールを貼りました。
モノコックにアッパーカウルを載せました。
訳あって、タイヤはまだです。
タイヤを付けました。
フロントホイールはカバーが付くのですが、外れてしまったので、その状態で撮影しています。
このキットのタイヤのロゴはデカールでは無く、塗装!です。
あるモデラーさんの1/12キットの製作記には「モールドしてある文字に流し込むように塗っていきます。毛細管現象で文字の内側の縁に流れていくので、奇麗に塗装できます。」とあって、確かに非常に綺麗に塗れているのですが、1/20では・・・
リアはそれっぽく塗れましたが、フロントは無理です。。。
お約束のフロア面。
BT46B(ファンカー)ではエンジンの下もカバーしたのでしょうか?