安倍首相がしたり顔で「1世帯2枚布マスク配布」を発表しました。
洗って繰り返し使えるから良いという事なのですが、専門家に言わせると、布マスクはしないよりはまし程度の効果しかないそうで、洗った後の扱いによっては雑菌が増えて逆効果らしいです。
そんなものを配って何がしたいんだ?と思いますが、それでも200億円!掛かるそうです。
我が家には不織布マスクがまだ数十枚あるので、たちまち必要かと言われると必要ではないのですが、布マスク、シャープ製だったりするみたいなので、それはそれで記念に欲しいかもです。
200億掛けるなら、他にやる事があるように思いますが、その他にも日本の対応遅れがいろいろ指摘されています。
日本:感染症法の規定により検査で陽性と判定されると無症状・軽症でも入院必須
厚労省の考え:検査を拡大し過ぎると、誤判定も含めて入院患者が急増して病院が機能不全に陥り、医療崩壊につながる
施策:検査を抑え、入院患者を抑制、医療崩壊を防止
→ 結果として、(感染症法の主旨を無視し)無症状・軽症の感染患者を未検査のまま放置される
→ 感染拡大?
感染拡大を防ぐため、感染者は無症状・軽症であっても入院させて隔離する、どというのが感染症法の考えです。
法の主旨としては、検査して確認された感染者か未検査で未確認の感染者かは関係無いはずですから、検査を制限して陽性と判定される感染者数を抑制する、というのは感染症法の文字面だけを守っているに過ぎず、法の主旨は無視している事になります。
検査を絞った事により、感染者が病院に行く機会が減り、院内感染が少なかったというメリットはあったと思いますが、その反動が今来ています。
今の状況を考えると病院が最も感染しやすい場所な訳で、そこに感染した人を多く閉じ込めるのは正しくないように思います。
どうせ無視するのであれば、無症状・軽症は自宅で隔離(違反者は罰則有り)に法を改正すべきでしょう。
現時点でも、名古屋で陽性と判定された患者が入院させられもせず、「うつしてやる」と飲食店で騒ぐなど、法が遵守されているという訳でも無いのですから。
ここまで日本の被害が少なく見える(COVID-19で亡くなったとされる死者数が他国と比較して少ない)のは、クラスター対策がうまくいった為、と記事にありますが、他国では、個人的な集会でも何人以上は自粛を要請など、同じ要請にしても日本より厳密に行っていますから、それが理由ではないように思います。
上記のようにこれまでは院内感染が少なかった事と、個人的には、そもそもCOVID-19と判定されている人が少ないため、同じ肺炎で亡くなってもCOVID-19と認識されていないケースがある事、日本では予防目的でマスクをする習慣がある為、だと思っています。
COVID-19は、温度と湿度、さらに紫外線に弱いという話もあるようで、5月か6月には落ち着いて来るのでは無いかという希望的観測もあるようです。
いずれにしても一刻も早い終息が望まれますね。
そうすれば、「1世帯2枚布マスク配布」などというパフォーマンスとしか思えない対策もこれ以上されずに済みますし。