F1 2019シーズン バルセロナテスト 2の1日目、通して5日目が終わりました。
本日、最も周回数を稼いだのはレッドブルのガスリーで、タイム的にも最終盤に最も柔らかいC5タイヤを履いたマクラーレンのランド・ノリスに抜かれるまでトップタイムを記録していました。
最終的にトップタイムを記録したランド・ノリスですが、今日2度出た赤旗の全ての原因になってしまいました。
油圧の問題らしいです・・・
先週まで、速さ、信頼性共に完璧と思われていたフェラーリですが、午前中ルクレールに冷却系のトラブルが出たらしく、3時間経過時点で6周しか出来ず、午前中の4時間で29周しか出来ませんでした。
メルセデスも午後のボッタスに問題が発生し、なんと7周に終わってしまいました。1日150周以上走って当然のメルセデスが今日は計90周に留まっています。
さて、今回もタイヤの補正をしてみました。
あくまで、補正後のタイム以上が期待できるという目安に過ぎませんが。
レッドブルが調子良いですね。
クリスチャン・ホーナーやヘルムート・マルコ博士が心配になるくらい褒めているホンダPUですが、ここまでのところ、本当に良さそうです。
去年もテストは順調でしたので、過度な期待は禁物ですが、もし、上の表のように1'16.515が出るなら、昨年のスペインGPのレッドブルのQ3のタイムより速い事になります。
ですが、気になるデータがあります。
各数字は左から、パーソナルベスト、第1セクターのパーソナルベスト、最高速、第2セクターのパーソナルベスト、最高速、第3セクターのパーソナルベスト、最高速で、右上の数字は各セクター全体ベストの合計です。
注目は赤で囲ったハミルトンの第3セクターのタイムです。
このセクター2番目に速かったガスリーより1周では2.6秒遅いにも関わらず、このセクターだけで0.951秒も速いのです。
セクターで1秒近く速いというのは尋常ではありません。
ハミルトンのベストタイムは1'20.332となっていますが、セクターベストを繋げると1'18.460ですので、1周通してアタックしていない事がわかりますが、その気になれば、他のセクターもトップタイムに近いタイムで走れるのでは無いでしょうか?
とすると、18秒460から2秒近く縮められる事になります。
そして、ハミルトンの履いていたC2とC5の差は1.9秒との事ですから、1'15秒前後のタイムが出てもおかしくないという事になります。
ちなみに昨年のスペインGPのポールタイムは1'16.173で、第3セクターのベストタイムは26.159なので、コースをショートカットしたのを見逃したとかの可能性も捨てきれません。
このタイムが正しいかどうかは明日以降のタイムを見守りたいと思います。