新潟県高野連が独自に設定した球数制限への対応に続き、高知商野球部の部員が同校ダンス同好会の有料イベントに参加した件で、日本高野連が野球部長に処分を検討していると言われています。
部員の処分が検討されていないだけマシなのですが、そもそも処分が検討されている事自体に批判の声が上がっています。
公益財団法人日本高等学校野球連盟が定める日本学生野球憲章の第13条(学生野球資格を持たない者との関係の基本原則)に
①学生野球が商業的に利用されてはならないこと。
という項目があり、これに抵触しているとの判断だと思います。
それに対して、批判している人達は、
・そもそも同校ダンス同好会の有料イベントは商業的なイベントなのか?
・春夏の甲子園大会も入場料を取られる有料イベントであるから、これもアウトでは無いのか?
高知商のイベントがアウトであれば、甲子園もアウトで、セーフと言い張るなら入場無料とすべきでは無いのか?
というような事を言っているようです。
ダンス同好会のイベントは高知県立県民文化ホールの1,000人規模の会場で行われたと報道されています。
高知県立県民文化ホールには1,500人と500人収容の2ホールあるようですが、1,500人のホールの土日午後の使用料が83,080円。また、楽屋やマイク、スピーカー、照明、パイプ椅子等々の設備にも事細かに料金が設定されていますので、会場設備だけで結構掛かりそうです。
イベント告知のチラシなどの印刷も必要ですし、出演者はノーギャラだったとしても、飲料の用意等は必要ですから、なんだかんだで数10万円は掛かっているのではないかと推測されます。
と考えると、利益を目的としたイベント、即ち商業的なイベントでは無い事は明白です。
翻って、高校野球の甲子園大会をみてみると、
甲子園の使用料は建設された経緯が高校野球の全国大会を開催する為という理由で無料(阪神電鉄負担)、審判等も全てボランティア、放映権料も取っていないようです。
よって、非商業主義が徹底されていると称賛する記事もあれば、
阪神電鉄、ボランティアの方々の善意で収益を上げていると非難する記事もあるようです。
個人的には後者の意見に賛成です。
そもそも主催者(=スポンサー)に朝日新聞という営利企業が名を連ねていて、非商業イベントな訳がありません。
ちなみに第98回大会では約1億円の利益が出たそうです。
それだけ利益が出るのであれば、使用料やボランティアの方々に人件費を払えば良いと思うのですが、そんな話は噂すらありません。
連盟の加盟料が減額されたり免除される事もありません。
放映権料を取っていない事が商業的イベントでは無いとする最大にして唯一の根拠なのだと思いますが、テレビ朝日は放映権料無しで獲得したコンテンツを明らかに商業利用しています。
要するに、阪神電鉄の善意とボランティアの方々の善意の陰で、ビジネスしている人達が居て、高野連はそれを黙認しているという事です。
これは、先の
①学生野球が商業的に利用されてはならないこと。
に抵触していると思うのですが。
だからと言って、テレビ朝日がけしからんというつもりは毛頭ありません。
これを機会に、球場使用料も人件費も払い、放映権料も有料とし、その代わりに入場は無料とした方が、よほどすっきりすると思いますが、どうでしょうか?
一部の指導者達は自分の評価のために選手を食い潰したり、進路によっては紹介料を取ったり、興行的な面から球数制限の導入に消極的であったり、高校野球が清廉潔白なものだと信じてる人は誰もいないのですから、選手とファンを守るために一部商業的な面はあるが、、、という方向性に舵を切った方が良いと思います。
そうすれば、選手の健康よりも県高野連の英断よりも自分達の利益や面子が最優先、と、ある意味正しく認識されている高野連の評判も多少はマシになるかも知れません。
最後に高野連の幹部の皆さんに、大多数の国民に変わって申し上げます。
毎度毎度、下らねぇ事ばっかり、言ってんじゃねぇよ!
もう一つおまけ、大阪桐蔭を選抜に選んで下さい。
春夏春の三連覇が掛かった大阪桐蔭の出場で大盛上り確定です。
商業主義最優先のあなた方なら出来るはず!