巨人崩壊の始まり??? | masashik0305のブログ

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ジャンルを問わず、思い付いた事、気になった事を書いていきたいと思います。

とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。

このオフ、巨人はビヤヌエバ、クックの外国人選手に加え、オリックスを自由契約となった中島(36)、メジャーを自由契約となった岩隈(37)、巨人から一旦自由契約となった上原(43)、更にFAで西武から炭谷(31)、広島から丸(29)を獲得しました。

 

炭谷や丸獲得の人的補償で内海や長野が移籍する事になり、球団の功労者を護らなかった事に特に批判が飛び交っています。

 

年俸ランクBの炭谷の獲得には、旧年俸(昨季年俸推定1億1千万円)の0.6倍の金銭または獲得制限外の選手1名+旧年俸の0.4倍の金銭が、年俸ランクAの丸は旧年俸(昨季年俸推定2億1千万円)の0.8倍の金銭または獲得制限外の選手1名+旧年俸の0.5倍の金銭が必要になります。

 

言い換えると炭谷獲得は、炭谷 対 内海+4,400万円のトレード、という事が出来ます。

大半の人が逆じゃないの?と思うのでは無いでしょうか?

選手の価値的には炭谷+金銭でようやく内海と等価という感じのように思います。

 

昨季、内海は全試合の約1割に相当する14試合に先発しています。先発投手はフルに登板しても30試合程度ですから、野手で言えば、70試合位で先発マスクを被って、内海と同程度の貢献度という事になりますが、昨季の炭谷は途中出場含めて出場したのは47試合。

感覚的には内海の半分程度の貢献度でしょうか?

やはり、炭谷+4,400万円 対 内海、というのが妥当な線だと思います。

 

丸のケースは、丸 対 長野+1億500万円のトレードと言う事が出来ます。と考えるとどうでしょうか?

やはりこちらもイメージとしては金銭の付帯しない1対1の交換トレードが妥当のように思います。

 

トレードであれば、金銭を貰えるような選手をこちらが数千万払って獲得し、金銭の授受が発生せずに獲得できる選手を1億払って獲得している訳です。

 

先の通り、戦力的に見ても、(炭谷+丸)-(内海+長野)では大きな補強にはなっていないような気がしますし。

 

大損してでも厄介払いしたかったのであれば分かりますが、いつか戻って来て欲しいとか断腸の思いとかコメントしています。

断腸の思いとか言うと、自分に責任は無いと言っているように聞こえますね。

誰かに断腸の思いをさせられた訳では無いので、痛みを感じたとしても自業自得だと思うのですが。

 

これを見て思うのは、補強を主導している原監督並び巨人のフロントは揃いもそろって阿呆だと言う事です。

野球しかして来なかった原監督がそうなのは仕方無いとして、新聞社からの出向組も同じレベルなのは悲しい限りです。

 

更にいけないのは、内海の移籍の際、「また戻って来てほしい」とコメントした事です。

 

内海も長野もFA権を持っていますから、来シーズン後、FA宣言をする権利があります。

巨人に入るために他球団からの指名を蹴ったくらいチームに愛着を持っている二人ですから、宣言する可能性は十二分にあるのでは無いでしょうか?

今回の件で、巨人に愛想を尽かした可能性も否定できませんが。

 

内海が宣言した場合、「戻って来て欲しい」と言った手前、巨人は獲りに行かざるを得ないでしょう。内海を獲って、長野を獲らないという訳にはいかないでしょうから、二人とも復帰する事になります。

 

復帰は良いとして、内海はランクB、長野はランクAになると思われますので、また人的補償が発生します。

FAで獲得したい選手が1人か2人居たとして、その選手の人的補償に加え、内海と長野の人的補償が2人、計3, 4人の選手が出て行くことになります。

 

そもそも補強のし過ぎで、若手が伸びる環境が無く、他球団が欲しがる中堅どころの選手が極めて手薄で、プロテクトを外すとすれば若手か元主力しか居ないでしょう。

 

一岡(広島)や平良(DeNA)のような若手のプロテクトを外すと、高校野球の指導者達の教え子を巨人には入団させたく無いという思いに拍車が掛かるでしょうし、今回のようにFA権を持っているような選手のプロテクトを外すと、確実に年を取り、戦力としても衰えた選手が戻って来て、それよりも若い選手が移籍し、数年経って衰えたその選手がまた戻って来る代わりにそれより若い選手が出て行く、の繰り返しです。

 

それを防ぐにはどうすれば良いか、簡単です。

人的補償で獲られては困る選手をプロテクト出来ない時はFA補強を止めれば良いのです。

 

「若返り」と口にしたのもいただけません。

村田修一の時とはフロント体制も変わっているのですから、若返りの方針も一時棚上げとでも言えば良かったのです。

 

強化方針にも一貫性が無く、戦力的な算数も出来ず、こうするとああなる事すら予想できない阿呆の集団が首脳陣では。。。

 

サラリーマンの場合、一番モチベーションが下がるのは、上司や経営陣が無能だと分かった時だと思います。

上司や経営陣が無能だと、能力のある人が正しく評価されない可能性が高まりますし、会社の行く末も心配です。

巨人の選手達も今同じ悲哀を味わっていると思います。

 

今のところ、再就職(解説者etc)で他球団を寄せ付けない強さを誇っている為、進んで出て行く選手は殆ど居ませんが、普通の企業ならあっと言う間に倒産しそうな位、超優秀な首脳陣では、それも何時まで続くか分かりません。

 

再就職でのメリットがなくなれば、沈みかかった船からネズミが逃げだすように、選手がFAで逃げ出す日もそう遠く無いかもしれません。

 

原監督は名将として名を残すどころが、巨人を凋落させた稀代の愚将として名を残すことになってしまうかも知れませんね。