本日1月5日は囲碁の日なんだそうです。
私は囲碁も将棋も麻雀もやりませんが、YouTubeでマージャン番組を最近見るようになりました。
ちなみにパチスロもやりませんが、これもYouTubeで見てたりします。
パチンコパチスロ業界と麻雀業界は親戚なのか、パチンコパチスロの番組に演者としてプロ雀士が出ていたりします。
TVのパチンコ番組はMCのタレントが何年経っても初パチンコのように単なるリーチに大騒ぎする(特に女性MC)といった感じですが、YouTubeなどで配信されているものは演出の信頼度や出目や演出の意味なんかを解説しながら打つケースが大半です。
演者はパチンコパチスロ雑誌に記事を書いているライターが多くを占めますが、中にはパチンコやパチスロ動画に出演するだけ、といった人も増えています。
その中に女流プロ雀士という人達が居て、プロ雀士とはなんぞや?と思ったのが麻雀動画を見始める切っ掛けでした。
プロ雀士、簡単に言うと複数あるプロ麻雀団体からプロとして認められた人達、のようです。ちゃんと試験もあります。
が、なるだけなら、仲間内で強い評判の人ならなれるかも知れません。勝てるかどうかは別ですが。
売れないグラビアタレントがパチスロ動画に出るためにプロ雀士になるケースも多いような気がします。
収入は雀荘に行って一般の人を指導するイベントとかネットで対局の相手をするとか大会に出るとか動画で解説をする事などで得ているようです。
ですが、麻雀だけで食べていける人は極く僅かでしょう。
そんな麻雀業界が昨年からMリーグというプロリーグを発足しました。
Mリーグ全体に対し大和証券がスポンサーとなり、他のスポンサー7社がそれぞれ3名のプロ雀士を指名し、チームを結成し、賞金5,000万円(総額なのか優勝賞金なのかは不明)を掛けて1年間80戦を戦うものです。
サイバーエージェントの藤田社長が旗を振って始まったようで、AmebaTVで対局の様子が放送されています。
それは良いのですが、放送内で盛んに「プロスポーツ」とか「オリンピック種目に申請」とか言っているのが気になります。
対戦ゲームをeスポーツと呼んだり、プロのeスポーツ選手(ゲーマー)が現れたりしている事に触発されての事のようですが、誰が何と言おうと麻雀は「スポーツ」ではありません。
競技麻雀という言葉がありますが、あれは掛け麻雀の対比語であって、麻雀=非公認ギャンブル、というイメージが無ければ、囲碁や将棋に競技囲碁とか競技将棋という言葉が無いように、競技麻雀という言葉も必要なかったはずです。
20年ちょっと前にチェスやバックギャモンと言った頭を使うボードゲームを「マインドスポーツ」と呼ぶ試みが始まり、2008年から「ワールドマインドスポーツゲームズ」が始まっています。
なら、麻雀は「マインドスポーツ」で良いではないですか。
そして、「オリンピック」・・・
目指すべきは、「オリンピック」ではなく、「ワールドマインドスポーツゲームズ」では無いでしょうか?
電通やら博報堂やらが集まってそんな事も知らないとは思えないので、素人には「ワールドマインドスポーツゲームズ」より「オリンピック」の方が通りがいいから種目に採用されるとは思ってないけど「オリンピック」と言ってみた、という確信犯なのでしょう。
が、こういう人を欺く姿勢が麻雀業界が日の当たる場所に出られない、なかなか市民権を得られない理由のような気がします。
市民権を得たいなら、日本での知名度は低くても「ワールドマインドスポーツゲームズ」の種目にすることを本気で目指すべきだと思います。
東アジア数か国でしかやられていないと思うので難しいでしょうが、もし、採用されたら、NHKでも取り上げてくれるでしょう。
ちなみに囲碁は正式種目になっています。
売名行為と叩かれるであろう、「オリンピック」種目に申請、より遥かにマシです。
放送も、怪しい組織が参入していても分からないネット配信ではなく、怪しい会社は居ないはずの放送局が放送するとかしないと。
折角スポンサーにテレビ朝日が居るんですからBSのサブチャンネルでも延々と放送するとか。
何より、業界トップの数10人のプロ雀士は並みのサラリーマンより高収入が得られるといったビジネスモデルの確立が先決でしょう。
ちなみにMリーガー21人にはMリーガーとして年俸400万円が支払われるそうです。勿論、この他にも収入がある人達ですが、400万では夢が無さ過ぎです。倍の800万円でも藤田社長のポケットマネーで行けるでしょうから、それくらい払って欲しいですね。
Mリーグ、果たしていつまで続くことやら。