今年のFAの目玉となっていた広島・丸選手が巨人への移籍を決断したようです。
広島の他に巨人とロッテが獲得を目指していました。
各球団の提示は、以下と言われていました。
・広島
・巨人 5年35億、背番号8
・ロッテ 6年30億、背番号6、将来の幹部待遇?
2018年が2.1億と言われていますから、巨人は3倍超、ロッテでも2倍超の昇給です。
狂ってるとしか言いようがありません。
球界関係者によると、
「丸は繊細な性格で家族と過ごす環境を大事にしています。巨人は常に注目される環境で落ち着かない。FAで他球団から来た選手たちが力を発揮できずに苦しんでいる姿もマイナスに働いている。丸本人はお金に大きなこだわりはないしどうですかね」
という事でしたが、結局、金に転んだ形になってしまいました。
浅村が金だけじゃないという決断をしたので、期待していたのですが、非常に残念です。
これで心配なのは巨人のチーム内の雰囲気です。
確かに、丸は素晴らしい選手ですが、巨人にも菅野、坂本などの看板選手が居ます。
坂本のプロ入り後9年間の成績は丸より若干落ちるものの、丸に7億出すなら、最低でも5億、6億貰ってもおかしくない実績です。
が、貰っている額は丸の半分、3.5億(2018年)です。
単純に言えば、丸は坂本2人分の成績、打点なら140~150打点が求められる訳です。
丸はNPBでNo.1という訳ではありませんが、菅野はNPBでNo.1の投手である事は多くの人が認める事と思います。それでも、4.5億(2018年)です。
丸に7億なら、菅野は8億とか9億という話になって来ます。
この状況は、アマチュアから巨人に入って成績を残しても、同程度の実績の選手がFAで自分の2倍前後の年俸で入ってくる、という事を意味しています。
それでは、誰も巨人に入ろうとしないでしょうし、今居る選手はやっていられないでしょう。
これで、丸が期待外れの成績に終わるようなら、内紛が起きても不思議ではありません。
いっその事、巨人は、思い切ってドラフトから撤退し、他球団が育成した選手をトレードとFAで獲得する事に専念するというのはどうでしょう?
そうすれば、移籍して来た選手の高額年俸に不満を持つ生え抜き選手も居なくなりますし、育成出来ない事がバレる心配もありません。
そんなことを言わなくても、第三次原政権は限りなくそれに近い事をしてくれそうな気もしますが。