昨年、F2に参戦し、今年はスーパーフォーミュラに参戦している松下信治がこんなコメントをしているそうです。
松下信治「絶対にF1を諦めない」”ヨーロッパ復帰”については交渉中
諦めない強い気持ちを持つ事は重要だと思いますが、記事中の以下のコメントがとても気になりました。
「来年、ホンダはレッドブルとトロロッソに(パワーユニットを)供給します。つまり、ホンダには4つのシートがあるということになります」
「将来的に、(4つのうちの)ひとつは日本人のシートになるのではないかと考えています。ですが現時点では誰もスーパーライセンスを持っていないという問題があります。だから僕たちは(スーパーライセンス)ポイントを獲る必要があるし、それが重要です」
重要なのはスーパーライセンスポイントでは無く、複数のチームに自分のチームで走らせたい(走らせても良い)と思わせる実力でしょう。
同じくF2(GP2)から参戦したバンドーンが2勝、27ポイント、ガスリーがF1参戦の為に2レースキャンセルして2勝、33ポイントであったことを考えると、ルーキーオブザイヤーに輝いたとは言え、言葉のハンデが無い中、未勝利、7ポイントの松下がF1で戦えるレベルに無いのは明らかです。
バンドーンでさえ、F1で戦う速さが無いと言われてシートを失っているですから。
日本のファンの率直な感想は「松下って、F1ドライバー候補とか言われてたけど、なんだ全然速くないじゃん!」だと思います。
実力は全く足りていないが、ホンダが居るからスーパーライセンスさえ持っていればワンチャンスある、みたいな考え方のうちは、F1で通用するとは思えません。
日本人ドライバーを日本のファンが無条件に応援すると思ったら、大きな間違いです。
速い日本人ドライバーが居れば、(4つのうちの)ひとつは日本人のシートになると思いますが、スーパーライセンスポイントを取るのに四苦八苦しているレベルのドライバーに乗って欲しいとは思いません。
日本のファンが求めているのは、今であれば、せめてベストオブザレストを争えるドライバーであったり、少なくとも年間30~40ポイント獲得出来るドライバーです。
ホンダが居るから、じゃなくて、ホンダ以外のチームから誘われるようなドライバーを目指してほしいものです。
F2を目指すようですが、ランキング3位以内に入って1年でポイントを満たせるとは思えませんので、ならばスーパーフォーミュラをブッチギリで連覇して40ポイント獲得!の方が日本のファンにはアピールするように思いますが、どうでしょう?