各社PUのスペック2が出る前後に各社PUの出力を予想したことがあります。
こんな感じでしたが、先日、こんな報道がありました。
ホンダ、“スペック3”版F1エンジンは35馬力アップとの報道
記事では
・メルセデス 780馬力
・フェラーリ 790馬力
・ルノー 730馬力
・ホンダ 715馬力
となっています。
馬力と一口に言っても英HPと仏psがあり、1HPは約1.0139psと微妙に違うのですが。。。
今回は、仏psと仮定して話を勧めます。
記事中の馬力はICE単体のもので、どうやら2018年9月時点のもののようです。
モンツァの決勝が9月1日でしたから、そこでのデータ、すなわち、メルセデスとフェラーリはスペック3という事になります。
ルノーはレッドブルのデータを元にしていればスペックC(スペック3)、ルノーのデータであればスペックB(スペック2)という事になりますが、ルノーのスペックBは710psという情報もありますので、スペックCなのでしょう。
ルノーのスペックCはスペックBに対し、0.3秒のゲインと言われています。
パワーエフェクトを一般的な0.2秒/10kWとすると、0.3秒は15kWで、1kWは1.35962psですから、15kWは20.394psとなり、スペックB 710ps+20.4ps=730.4psで、上記のルノー730psと符合しますので、間違いなさそうです。
PUの出力は、ICE単体+MGU-Kの120kW(約163.15ps)ですから、先の予想の表から163.16psを引けばICE単体という事になります。
フェラーリの790馬力は2018年スペック2に近い数字ですが、メルセデスの780馬力、ルノーの730馬力、ホンダの715馬力は2017年アブダビの推定値以下です。
GPSの精度が上がったのでしょうか?
その割には切りの良い数字が並んでいるのが気になりますね。
これを信じると、下記のようになります。
この予想通りだとすれば、ルノーに対して20ps、0.3秒のアドバンテージを持つことになります。
モンツァのパワーエフェクトは0.3秒/10kWと言われています。
先の通り、1kWは1.35962psですから、35psは25.74kWで、0.77秒のゲインが見込めます。
Q3に当て嵌めると、
5位 フェルスタッペン 1:20.615(スペックC)
6位 グロージャン 1:20.936(スペック3)
7位 サインツ 1:21.041 → 1:20.599(スペックC)
8位 オコン 1:21.099(スペック3)
9位 ガスリー 1:21.350 → 1:20.580(スペック3)
となって、5位になってしまいます。
流石に、レッドブルよりトロロッソやルノーが速いというのは、いかにも机上の空論という感じで嘘くさいですが、2台とも常にQ3に進めるだけの戦闘力にはなりそうです。
このデータも、レッドブルがホンダを選んだ理由の一つかも知れませんね。