今週9月10日(月)、「ドラマ特別企画 西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ6 日光・恋と裏切りの鬼怒川」がTBSで放送されました。
内藤十津川と石丸亀井コンビの新シリーズのドラマです。
途中、亀さんが右腕を撃たれるという事件が起きました。
亀さんが気を失って、周りの同僚は大騒ぎです。
でも、腕ですよ?
動脈を傷つけ、大量出血とかにならない限り、命に別条ある訳ないじゃないですか。
大騒ぎし過ぎでしょう。かなり興醒めしてしまいました。
あと、警視庁に居る十津川に公衆電話から電話を掛けてきたと思われる男性が翌日したいとなって発見される事件も起きました。
電話の音声から、東武日光線と野岩鉄道の会津鬼怒川線に挟まれ、相互乗り入れしている、で掛けた事が判明します。
が、東武鬼怒川線沿いと断定して良いんですかね?
東武日光線と野岩鉄道の会津鬼怒川線沿いの可能性も捨てきれないような。
特に同じ東武鉄道の日光線と鬼怒川線に電話越しで断定できるほど明らかな違いがあるとは考えにくいのですが。
ま、それはドラマなので良いとして、公衆電話を特定する為に、電車の音を手掛かりに刑事3人掛りで現地で再現テストを行います。
そんな必要あります???
警視庁への着信履歴からその時刻に十津川の電話に転送した通話の発信元を調べれば済む事なのでは?
夜中に警視庁への着信がそう多いはずもなく、簡単に特定できるでしょうに。
そんな事の特定に刑事を3人も使うなんて。
しかし、内藤剛志の演技は何を見ても同じですね。
作中、栃木県警の刑事からの電話に相手の言葉を復唱するシーンがあるのですが、テレビ朝日の捜査一課長の冒頭のシーンかと思ってしまいました。
ドラマは3人が殺されるという連続殺人と思しき事件が発生し、関係者の中で3人と繋がりがあるという点だけを根拠に、十津川は河合雪之丞(旧芸名 市川春猿)が犯人と断定し、違法捜査である囮捜査を仕掛けるのですが、ちょっと根拠が弱すぎるように感じました。
伊嵜充則が演じた竹宮吾郎などは意味ありげな演技をしていましたが、振り返れば居ても居なくても同じだったような。
十津川警部は他の作品でも、犯人逮捕や奥さんの窮地を救う目的なら違法な行為をしているのですが、どうなんでしょうね。
他人の脱法行為は絶対に許さないが、自分はコンプライアンスを無視する杉下右京と相通じる独善的なものを感じます。
さて、このドラマに旅館(ホテル)の女将役で早瀬久美さんが出演していました。
どこかで見たような顔だと思ったのですが、調べると「早瀬久美」さんで、更に調べると、現千葉県知事の森田健作の代表作というか、唯一思い出せる出演作「俺はおとこだ!」(1971年-1972年)のヒロインでは無いですか!
再放送か何かで見たのでしょうか?
森田健作がヒロインである早瀬久美さんを声を裏返して呼ぶ「吉川く~ん!」は何となく記憶にあります。お元気そうで何よりです。